先日、引退した元ヤクルト宮本について。
宮本は、PL学園2年生の時、1学年上の立浪、片岡、野村、橋本らとともに
甲子園春夏連覇を成し遂げた。
その後、
同志社大学からプリンスホテルと進み、ヤクルトドラフト2位指名と絵に描いたような野球エリートだ。
これだけの経歴を見ると、輝かしい野球人生のようだが、
そのプレースタイルからして常に注目されるというタイプではなく、
要所で挫折も味わっているようだ。
PL学園では1つ上の先輩と春夏連覇の大偉業をしたにもかかわらず、
自分の代では甲子園出場もならず、せっかく築いた栄光に傷をつけたと感じたそう。
同志社大学では最後の試合に自身のサヨナラエラーで、終止符を打つ。
プリンスホテルでは11年連続都市対抗出場中の名門を12年目でこれまた終止符を打つ。
どれも宮本一人の責任ではないもののそれぞれの在籍時に不本意な結果を残し、
挫折を味わったそうだ。
そして、ヤクルトにドラフト指名されるに至る。
当時のヤクルトは黄金時代を迎え、ショートにはチームのスター池山がいた。
しかし、池山の怪我によるチャンスが巡り、2年目で開幕スタメンショートに抜擢される。
宮本は、今でも他チームの現役選手が手本にするほどの守備の名手だ。
私はたしかにうまいとは思うが、プロのレベルで絶賛されるほどうまいかなあというのが感想。
若い頃の井端のほうが私はうまいと思うし、好きだ。
荒木の方がキャッチングと守備範囲では華麗さとうまさがあると思うし、
若い頃の松井のほうが華やかさと驚かされるプレーをしていて、
あいつのプレー見たいと思わせてくれた。
そして、当時の監督:野村監督の宮本に対する有名な言葉
「自衛隊」「脇役の1流になれ」
開幕で野村監督から8番を任せるからと言われ、このチャンスをものにする。
そして
「自衛隊」と呼ばれる守備の人が、2000本安打し、名球会に名を残すまでになった。
この2000本安打を達成するに当たり特筆されるべき不利な条件があることから、
記録以上に宮本は偉大な野球選手であるといえる。
つづきは次回以降で。