先日、元阪神・金本がセンターオーバーのホームランで的に当てるという番組を目にした。

 

バレンティンと金本で競っていたのだが、センターオーバーに打たなければいけないという難しさと

現役を退いて時間が経っているので練習不足ということで

打球はセンターのフェンスすら超えないものとなっていた。

 

そんな金本。

 

引退を決めてから注目されてきた田淵の通算本塁打と長嶋茂雄の通算打点を

超えられるか。

 

本塁打の方が厳しいかなと思っていたが、こちらは田淵の記録を抜いて

阪神に所属していたことがある選手の中で最高記録となった。

 

面倒くさい言い方の記録だ。

ちなみに阪神在籍時での最高本塁打は掛布みたい。

あと一本に迫った長島茂雄の通算打点には届かなかった。

 

最終打席は1,3塁とチャンスでのものだったが、達成できず、

これもひとつの記憶として

後年においても話題となるおもしろい１シーンとなった。

 

 

セレモニーの挨拶も

口下手でプレーで引っ張ってきた彼らしい挨拶だった。

 

これからの選手には金本のようにチームが勝つための

状況に応じたプレー（バッティング）をする選手の出現に期待する。

 

バッティングは打てばいいと思っている選手はいらない。

 

そして

その状況にあわせたプレーをファンにもっと伝えていってほしい。

 

そうすれば野球の醍醐味、おもしろさが増すはず。

それが、金本が残した財産となることを願う。

 

金本も球界に燦然と輝く実績や話題、歴史と記憶を残した選手で

その引退の際もひとつの時代が終わりを告げ、ふとその足跡を振り返り、

その功績を思うと感動とため息をおぼえずにはいられないものだ。

 

連続試合出場、連続試合フルイニング出場、右投左打の最高安打数、トリプルスリー。

それから本人談によると最も誇れるという連続打席無併殺記録。

また打撃主要３部門が１０傑に３つとも入っているのはあの長嶋、落合ですら入ってないんだって。

タイトル争いに顔を出している記憶はあんまりないのに。

こういった記録と共に記憶に残るのがアニキと呼ばれるその存在感とリーダーシップ。

 

しかし私の記憶に残るのは数々の記録とともに赤星との名コンビだ。

赤星が塁に出ると盗塁するための状況を揃えるカウントを作る。

または、赤星の足を生かしたチャンスを広げるバッティングをする。

赤星もそれに応える走塁をする。

野球の最大の醍醐味である駆け引きを見させてくれた。

こうして振り返ってみると改めてその唯一無二の特筆すべき足は、

これからの野球に影響をおよぼすことだろう。