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プロの生き様

高校野球ではさほど体が大きくない選手でも

最近の金属バットの性能からかホームランがよく出る。

 

ロッテ岡田、プロ野球新記録!デビューから1773打席本塁打なし

 

岡田は、

プロで自分が生きる道をわきまえているからこその記録だ。

自分の特長は足と守備そしてつなぐ役目だと。

 

ホームランを狙えば、打てないこともないはず。

しかし、それによって個性が死んではプロでは生き残れない。

同じくホームランのない巨人・松本も同様。

 

松本のフリーバッティングを見たことがあるが、

スタンドに何本も放り込んでいる。

 

プロなのでスタンドに持っていく方法は知っているのだが、

自分を生かすためにホームランは封印しているということになる。

 

岡田は育成出身で、プロ入り前から所帯があった。

プロで自分を試したい一心で2年間だけ挑戦させてもらい、

だめなら潔く就職すると誓い、プロ入りしている。

 

そして、数年前の日本シリーズで

3塁打を放ち、3塁ベース上で万感のガッツポーズをしているシーンが

印象に残っている。

 

このガッツポーズは打った喜びというより

これで来季も首がつながった。自分の挑戦にひとつの成功があった。

という意味だったように私には見えた。

 

スターに脚光があたる世界だが、

こういう選手は生活として次につながるプレーをしている。

 

それはチームの勝利を意識するというより生き残るためのものだ。

 

本来の勝負とは離れてしまうが、

こういうプレーを続けることでチームへ貢献する心が生まれ、

のちにチームの勝利のために働くことになっていく。

 

そんな岡田も今やロッテの堂々たるレギュラーだ。

当時の野球に対する思い、プレーへの思いは変化があることだろう。

 

今は、自分のことと同時に勝利のために何をするかを

考えながらプレーしていることだろう。

 

そして選んだ生き様は

ホームランを打たない道を歩むことなのだ。

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