ミスタータイガース・掛布が
ファンの要望に応えようとホームラン打者になることを選び、
無理をしたことで
名球会から遠ざかることとなったと述べたのが前回。
その内容は不運なミスタータイガース 掛布
さらに、掛布に不運だったことがホームグラウンドが
甲子園だったことだ。
千葉出身でさほど有名でなかった掛布が、
関西のチームに入団したのは、縁故によるところが大きいそうだ。
左打者の掛布が、地元に近い、巨人やヤクルト、ロッテ、日ハムなどの
狭い球場のチームに入っていれば、かなりその打撃スタイルは
違ったものになったのではないか。
甲子園はライトの先が海になっており、浜風が吹くという。
ライトは逆風になるのだ。
その逆風に逆らってホームランを打たなければいけない。
体の小さい掛布が逆風に逆らってホームラン王を3度も獲得している。
これは、名球会という名からして入会すべき事実に思う。
このように名球会は2000本、200勝という数字で決められるので
その他の要素で球界に名を残してしかるべき選手がいても
入会資格がないことになる。
また、
その時のファンの要望、所属チームによって
入会するための条件に差が出てくることになる。
これらの条件にもかかわらず、
国鉄スワローズという弱小球団をバックに400勝を達成した金田。
同じくスワローズであとちょっとまでいった松岡。
阪神で大卒にもかかわらず200勝を超えた村山。
V9時代の巨人のエースでありながら、たった201勝の堀内。
なんていうのもある。