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大谷の今年の活躍は。

大谷の今シーズンは、

投手として21試合で140イニング登板、防御率1.86、10勝4敗。

打者として104試合323打数104安打、打率.322、22本塁打、打点67、 出塁率.416

数字を見れば、どちらも1流の2人分の働きだ。

パ・リーグは、大谷が支配したシーズンだった。

 

大谷の能力から言うとどちらの数字も可能だ。

ただ、ホームランの数とその飛距離には驚かされる。

2015年のシーズンオフ、

自主トレしている時のフリーバッティングで軽くセンターへオーバーフェンスしている映を見たとき、

あの体から放たれる打球は桁違いの域に達していた。大げさでなく、怪物だ。

 

その怪物ぶりを発揮して今シーズン、フルに打席に立たないにも関わらず、22本ものホームラン、

しかも、そのコースをその打ち方で、そこまで飛ばすか。といったような他の打者ではできない

ホームランも目の当たりにした。

 

ただ、兼任をしているとどちらも最高パフォーマンスは発揮できない。

活躍そのものは他にまねできないものだが、チームの勝利、優勝に最善だったとは言い切れない。

本人も結果に満足はしていないと思われる。

 

そして、相手チームが遠慮してデッドボールになるような球を投げてこない。

ストライクコースに投げてくれればあの身体能力なら軽くオーバーフェンスする。

 

これを続けていたらどちらもベストパフォーマンスは無理ということだ。

この場で何度も言ってきたが、

野球はピッチャー1人で勝つことはあっても打者1人で勝つことはない。

大谷がピッチャーをやり、他の野手8人を高校生が担ってもソフトバンク相手に勝つことも可能。

だが、高校生がピッチャーをやり、他の8人が大谷だとしてもソフトバンクに勝つことはできない。

野球はピッチャーなのだ。

 

大谷は数々の常識を覆してきたと紹介されるが、それは何を言うのか。

イチローは、常識を覆した。

 

大谷が覆した常識というのはいわゆる二刀流を言うのだろう。

今までは、手を出した人がいない、手を出さなかったということであり、投手専念、

野手専念した方が選手としての価値が高いと判断したから手を出す人がいなかった。

つまり、いわゆる二刀流は不可能という常識だったのではなく、やらなかっただけということになる。

 

または、二刀流を成功させているから常識を覆したと言うが、

投手としての能力も打者としての能力も全開していないものを成功と言えるか。

 

覆しているかと思われるのは、あれだけ軽く振っているのに、飛んでいく飛距離のこと。

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