私が高校時代所属していた西東京大会が昨日、八王子高校の優勝で幕を閉じた。
八王子高校は、私の地元から程近く、知人の多くが通っており、
私が中学時代所属していたシニアリーグから多くの選手が進学した。
今年のチームにも私が所属していたそのチームから進学し、レギュラーとして甲子園行きを決めたようだ。
八王子高校のメンバーを見てみると、私の地元近くから集まった選手ばかりで、
各地から選手を集めているわけではない。
それゆえ、私としては感情が入る。
さらに、私は高校二年の夏、この八王子高校に敗れた。
この時、4番を打つ先輩の打球が二度センターへ大飛球となった。
共にセンターの好捕に合った。
これが、少しでも横に逸れていれば。とタラレバは禁句とはいえ、
今でも、ついこの間の出来事のように酒を飲みながら語り合える思い出だ。
八王子市は、高校、大学と学校が多いのだが、これまで甲子園出場がなかった。
八王子高校が初出場で八王子市からも初めての甲子園切符となった。
その八王子高校が全国的に注目される清宮擁する早実の2連覇を準々決勝で阻んでいる。
早実は、昨夏全国ベスト4だ。
しかし、新チームになり春は都立高校に負け、今夏はノーシード。
戦力としてさほど高くない。
清宮がいるので注目されるが、西東京を勝ち抜くのは厳しいと見ていた。
その清宮が、新チームのキャプテンとして最上級生になった。
清宮は、現時点で高校通算53ホームランだそうだ。
だが、この通算ホームランは、練習試合を含んだものであり、相手のピッチャーのレベルも知れない、
試合数もバラバラということで話題性のためだけであり、たいした意味をもたない。
超高校級の選手にとってたとえば、予選の一回戦であたるようなピッチャーの球などフリーバッティングだ。
早実はノーシードなので初戦、二回戦とレベルの低い相手だ。
そこで清宮は2ホーマーしている。
自チームで紅白戦でもした方が、良いピッチャーがいて練習になるだろう。
ここで一つ考えるべき課題がある。
高校野球は、そもそも高校生の部活動だ。
アマチュアの精神として高校生には平等に扱うということがある。
公式戦はくじで対戦相手を決めることになる。
これのために前述のように実力差がはっきりしていても対戦し、
清宮はフリーバッティングのようにホームランを打つ。
清宮ほどの将来、確実にプロへ行く選手は野球の実力を伸ばすことだけを考えれば、
もう高校野球をやっている時間がもったいない。
バレーボール界では高校時代から日本の将来を背負うとされていた石川が中央大学に進学した。
そもそも、この時点でなぜ、海外でもなく社会人でもなく中大を選択したのか疑問だった。
日本バレー界史上最高の才能とまで言われる石川が
大学で自分とは実力差があるメンバーとプレーしている場合ではないだろうと思った。
そして
石川も今のままじゃ勝てないとイタリアへ飛び出した。
できるだけ早いうちから高いレベルへ飛び込んだ方が良い。
清宮もすでに高校生のレベルは超越している。
飛び級として、現時点でプロの下部組織や育成で入団させた方が日本の野球発展には有効だろう。
このことについては、また深堀していく。