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振り返り。昨年のシーズン前に、注目したい選手を挙げていた。

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・巨人・坂本。

昨年のシーズン前、坂本にはそろそろ首位打者争いに顔を出さないと。

とこの場で記したところ、10年目でついに首位打者になった。

坂本は後ろが小さく前が大きいスイングで、いわゆる最短距離スイングであり、

インコースを捌くに適した打ち方とされ、実際、インコース打ちの評価が他の選手からも高い。

本人もインコースは、難しいと思っていないと言っている。

 

反面、肩の開きが早くなりがちで、外の変化球について行けなくなりがちだ。

坂本も入団から間もなくは、外の球に泳がされることが目立っていた。

そこも解消し、タイトル獲得に至った。

 

今キャンプでは長いバットを使用し、一層コンパクトに打てる感覚、技術を磨いているそうだ。

 

 

・引退の黒田

黒田は、一昨年の日本復帰1年目が終了した時点、

つまりは昨年のシーズン前にも、すでに身を引くか考えていた。

それについては、この場で、どんな決断であろうと、プロの判断と受け止めたい。としていた。

 

先発投手の仕事は、クオリティスタートを決めることとローテーションを守ること。

黒田の2015年は、

26試合に登板して20試合、クオリティースタートを決め、ローテーションは2度の離脱をした。

20試合クオリティースタートを決めてくれ、

40歳を超えながら2度の離脱で26試合に登板したということは上出来だ。イニング数169も十分。

しかし、チームは4位であっては、4億円の選手としては、不十分な成績ともいえる。

 

ローテーションを守るには、必然、防御率が良くなければならない。そして、怪我をしないこと。

数か所に異常が発生し、今まで蓄積してきた不安部分もあろうから来季、1年間戦えるか。

チームへの影響は?といったことを考え、出した決断は続行だった。

そして、この場でも

先発ピッチャーとしての仕事をこなしてきた黒田をもうワンシーズン見たい。と切望した。

 

結果、黒田は、チームとファンの期待に応え、最高のシーズンを送り、

これ以上ない身の引き方で栄光に輝いた。

 

 

・巨人・菅野

昨年の春先、シーズン前に行われた台湾戦に先発した際、

1番の右打者に投じた一球目、外角高めに行った球を見た時

「おおっ!今日の菅野は調子よさそうだ」と思わされた。

その後、その1番打者を三振にとり、「球が速い」とつぶやき、

その後の投球も力強く抑え込んでいった。

「1球だけじゃなかったんだ。これだけの球を続けられるなら相当やりそうだ」と感じた。

その数日後の登板も球が速かった。

これらを見て、今年の菅野はやりそうだ。とこの場で記した。

以前と全然違うと思わせるほど、投球に力があった。

シーズン終了から今に至る短期間で何があったんだというほどものすごい成長を感じたのだ。

 

菅野はアマチュア時代もともと速球派だった。

プロではおとなしいフォームとコントロールの良さから速球派のイメージはない。

だが、あまり迫力のないフォームからあれだけの速い球が投げられれば

コントロールもつくので崩れないだろう。

そして手元で動き、沈み込む球もあるので内野ゴロも計算できる。

大エースになりそうなほどの球の威力だった。

 

すると、2016年シーズンは、防御率と奪三振のタイトルを獲得したものの、勝ち数は伸びなかった。

味方の援護に恵まれなかったが、そんな中でもチームを優勝に導く存在になっていかなければ、

大エースの評価は得られない。

 

このWBCを戦う日本代表では、

ダルビッシュ、田中、前田、大谷がいない中、先発の中心に押し出された。

これらのピッチャーに並ぶには、今年が勝負の年か。

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