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能力を全開しなくとも通用してしまう大谷

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パ・リーグは大谷が制圧した昨シーズン。

2部門でのベストナインという史上初の出来事があった。

 

この”史上初” ”2部門”というのもピッチャーだから。

セカンドとショートでのダブル受賞などあり得なく、サードとDHもない。

ピッチャーとDHでのみ可能なのは、守る行為と打つ行為というまったく異なる行為を

休むべきピッチャーにだけ許されている制度によるものだから。

 

そりゃ大谷の能力ならこれもできるよ。しかし、ベストパフォーマンスにはならない。

普段から野手がやっている守りと攻撃という全く異なる行為を

ピッチャーにおきかえてやってみたということだ。

能力を全開しなくとも通用してしまう大谷だから。

 

ピッチャーは本気で投げなければ、結果がついてこない。

打者は、てきとうにやっても結果が出ることがある反面、一生懸命やってもダメということがある。

 

落合は、

コーチが1万回素振りすればヒットが打てると保証してくれればいくらでも振る。と言っていた。

イチローは、実力の劣る高校野球のピッチャーでも力を抜いて打てるかといえばそんなことはない、

全力で打ちに行って、はじめて高打率になると言っていた。

またイチローは常時、試合に万全の準備をするが、

オールスターで試しに準備を満足にしないで臨んだらどうなるかとやってみたら

変わらなかったそうだ。

 

大谷はアベレージヒッターが少年野球のグラウンドで打っているようなものなので

ホームランを量産する。

すでにプロの上を行っている選手が本来自分がいるべきリーグで野球をやっていないからだ。

今いる自分のレベルに他がついてきていない。

 

かつて時代を先に行っていた王、イチローと一緒。

だって同じプロと言っても、40年前のプロは突出している人を除けば、

平均のレベルは今の大学野球くらいのレベルか、それ以下か。

大学生のレベルでは勝てないかもしれない。

 

サッカーでは、

昭和30年代後半から40年のはじめくらいの日本代表のレベルは、

今の高校サッカーの全国レベルかそれより下といわれている。

昭和40年といえば今から半世紀ほど前ということだ。50年の間に高校サッカー全国レベルが、

その上の大学レベル、

その上の社会人レベル、

その上のプロ、

さらには日本代表のレベルにまで到達しているということだ。

それだけ

一般の生活という段階から底上げされれば、裾野が広がり

レベルは上がっていくということ。

当然、野球にも言えることであり、昔の映像を見ると

プロのレベルってこんなものなのかと感じる場面が多々ある。

 

大谷の桁違いの実力については明日へつづける。

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