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「俺が、9人いれば。」怪物・大谷

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先週は、大谷の桁違いの実力をピッチングについて検証してみた。

この絶対的存在感は大谷自身の気持ちにプロへの不満を抱かせる。

「俺が、9人いれば。」という思いが沸き起こってしまう。それなら余裕で勝てるもの。

だが、大谷は一人しかいない。

 

このような選手は他にもいる。

イチローが9人いて、ピッチャーをやり全てのポジションにつけば強いチームだ。

ピッチングでは点を獲られるだろうが、全盛期のイチロー9人で攻撃したら何点入るものか。

松井稼や糸井、桑田も強いチームができる。

 

大谷の場合、自分より投げるにも打つにも劣る選手と勝利を目指すのは、嫌気がさす瞬間が来ようし、

そのリーグで野球をやっていることに飽きることになるだろう。

味方にも敵にも不満が募る。

まして、今後、大谷の存在を脅かすことがない年下の後輩が増えて来たらその気持ちは顕著になる。

そうなると、別のリーグに行くしかない。

 

他の選手たちは、

中田が言う”次元の違う”パフォーマンスには驚きを通りこして、あきれるばかりだろう。

対抗しようとも思わなくなる。イチローに対する他の選手の時と同じだ。

 

自分には絶対できない圧倒的なパフォーマンスを見せられると、

自分が野球をやっていることがばかばかしくなる感覚にもなり、打ちひしがれ落ち込む。

 

右打ちして進塁打を決めたり、盗塁を決めたり、犠牲バントを決めたり、

こういうプレーを日ごろから練習し、試合で見事成功して悦に入っていても、

一本の圧倒されるホームランや、圧倒される速球を見せられては、ばかばかしくなるのだ。

 

一本ホームランを、それもバカでかい、真似できないような打球を打てば、相手を一気に消沈させ、

自チームの他のメンバーがとても弱くとも、チームとして印象の残せ、

相手からチームとして一目置かれることになる。

 

WBC準決勝でアメリカに完敗した後、

アメリカの監督や選手から日本チームを称賛するコメントが聞かれた。

完敗を喫しておきながら褒められるなどという屈辱を浴び、なめられた。

なめられてしかるべき内容ではあったのだが、あの試合に大谷がおり、

そのパフォーマンスを見せつけられれば、日本も一目置かれることになり、

相手に恐怖やショックを与えることができる。

大谷がアメリカを粉砕していればなおさらだ。

 

イチローが発した

かつての「向こう30年」発言も

プロらしい感覚であり、プロの一流としては当然持っていたい意識だ。

至極まっとうな発言でプライドに溢れたもの。

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