毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

滞空時間の長い外野フライには、経験のない打球なので外野手は、下がっていいのか、前なのか?

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

早実の弱点である守備の弱さが如実に出た形で清宮最後の夏が終わった。

一方の東海大菅生はよく守った。 組み合わせに恵まれ、勝ち上がってきた早実も

決勝で今夏はじめて劣勢となり、追い上げることができず、完敗だった。

 

早実は、この夏への意気込みをとても感じた。

清宮最後の夏にどうしても甲子園へ行く必要があった。

昨年、敗れた八王子高校との準決勝では、初回、1打席目から代打を送り、勝負をかけた。

これは、偵察要員だったのだろう。

最近の高校野球でもいわゆるアテウマを入れる作戦はあるが、

この作戦をとってくるほどこの勝負にかけていたわけだ。

 

一昨年の準々決勝では早実が勝利、昨年の準々決勝では八王子が勝利、

共に勝者が西東京を制する形になった両者。

そして今年準決勝と3年連続で顔を合わせることとなった。

早実は、昨年敗れている八王子には絶対勝ちたいので、デッドボールを受けてもガッツポーズ。

 

組み合わせに恵まれた早実は、着実に決勝へ進出した。

組み合わせが決まった時点で

西東京大会は清宮が甲子園で暴れるために通過点として用意されたに過ぎないのかと思わされた。

 

清宮は、高校生が放つ打球としては超越してしまっている。

金属バットでは異質の打球になってしまうのだ。

滞空時間の長い外野フライには、経験のない打球なので外野手は、下がっていいのか、前なのか?

判断ができにくい。

フライを落とす外野手が、清宮高校生活2年数か月で数多くいた。

 

真芯でとらえたライナーが内野手の正面へ飛ぶとブレ球となり、捕球できない。

 

準決勝のホームランは、外角へ沈んでいく球を踏み込んで左中間スタンドへライナーで。

外に来ると読んで踏み込んだ。

1打席目に引っ掛け内野ゴロにした球を今度はしっかり逆方向へ打ち返した。

あのコースをあの角度であそこへ入れるかというもの。

他にも、関東大会では、泳いで引っ張った打球がそのままスタンドに。

「えっ?あれが入るの?」と誰もが思う打球だった。

 

ところで、大いに話題になった通算ホームランだが、

甲子園に出場できないことで国体への出場がないから、ここまでかと思われた。

ゴジラ松井は大台の60号を期待され、5打席連続敬遠で敗れ去ったのち、国体で達成した。

 

日本代表で打てば通算ホームランは伸びるそうだ。

世間は、その時期になればまた、それを期待することになる。

 

この場でも何度か記したが、このホームラン数は大きな意味を持たない。

話題性を提供するだけのものであり、多くの人の関心を買うため以外ない。

 

高校野球のホームラン数は練習試合を含み、試合数や相手がバラバラであり、

相手のピッチャーのレベルも知れない、比較をするに無理がある。

数も公式記録員が数えているわけではなく、あくまで各チームでのスコアブックを基にしており、

記録といってもあまり価値があるものではなくなる。

 

超高校級の選手にとって

たとえば、予選の一回戦であたるようなピッチャーの球などフリーバッティングだ。

そういったピッチャーを多く打ったり、多くの練習試合をこなせば、数に差が出るのは当然で

数字だけ比較して優劣は計れない。

相手の力量が低い可能性が大いにあるので騒ぐことじゃないわけだ。

ベスト8以降、あるいは全国レベルで量産して、そこで初めて騒げばよい。

 

フリーバッティングで投げるキャッチボール程度か、 あるいは、それに毛が生えたくらいの

緩い球は飛ばすに技術を要する。

ところが、一般的なイメージで130㌔くらいを表示するような球は、 ちょうど打ちごろの

おいしい球となり、反発で飛ばせるのでホームランはよく出る。

このくらいの球を投げる高校生が多いのでレベルの落ちるチームと対戦することが

ホームランするに一番打ちやすい。

 

ホームランを打つ能力、飛ばす能力があることは証明されるが、

これによりどんなピッチャーでも打てるというわけではない。

 

記録保持者がNO.1ホームラン打者とはならないわけだ。

 

高校野球のホームラン記録争いは関心を買うため以外何物でもないが

やっている方も数字をマスコミに提供し、

アマチュアのしかも高校生である選手がそれを意識している。

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP