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シーズン8完封の菅野の面目躍如

昨日、最近の野球用語は略語が多いとして、その中にノーノ―があると記したその日に

菅野が、そのノーノ―をやってみせた。

 

菅野は今シーズン投手3冠で、2年連続、沢村賞も確実視されている。

最も目を引くのが8完封だ。

投手分業制で打者のレベルが上がった今、シーズン1度完封するのも大変な時代だ。

そこを8度の完封はすごいとしか言えない。

昨日の試合で4戦連続完封。41イニング無失点だそうだ。すごい。

 

昨日は初めてのランナー山田をフォアボールで出したあとのバレンティンとの対戦で、

真っ直ぐ、ど真ん中をバレンティンが振り遅れのファールを打った。

その真っ直ぐと自身のフルスイングに、バレンティンが菅野に向けてニヤッとした。

そして三振の球となるボール球のスライダーを空振りすると、

またバレンティンが菅野に目線を送った。それに対して菅野がニヤッと返し、軽くうなずいた。

 

バレンティンが日本一のピッチャーと言う、菅野が好投を続ける中、

真っ向振りに行って三振したことに恍惚すら感じた様子だ。

そこで目線を送り、いい球じゃねーかというメッセージだったのだろう。

こういう勝負ができる選手は楽しいだろう。

 

18.44をうまく使っているピッチャーという印象だ。

マウンドの傾斜と打者までの距離を把握しきって、ピッチングを描いているといった感じか。

野村克也は、ピッチングと会話できるピッチャーと表現していた。

ストライクゾーンがものすごく広く見えているだろうし、体の使い方と指のかかりを熟知して

そこに行くと確信するほどのコントロールなのだろう。

 

迫力がないフォームなのに球が速く、コントロールが良く、球種がいっぱいあるから、打者は迷う。

ストレートがくるとわかっていれば打てるけど、スライダーも頭にあったら振り遅れてしまう。

 

菅野はいわゆる無双状態。

かつての田中の24連勝当時、松井の50ホーマー当時、大谷代表招聘当時のように

日本での絶頂期。

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