松井が消化試合で先発へ配置転換して、昨日の試合では、4回まで奪ったアウトは全て三振。
6回を投げて14奪三振だ。
この場では高校時代、スターである松井には先発で見たいと記してきた。
新人のオープン戦での快投で、ローテ入り間違いないと思っていると、
4月の早い段階で先発デビューを果たした。
昨日の試合でも、真っすぐ、スライダー、チェンジアップとあらゆる球種で三振が奪える。
全てで空振りを奪えるということは、真っすぐが来たらどうしよう、スライダーだったら、と
バッターが考えるから。それらの全ての球種に意識が行き、相乗効果でさらに全ての球が生きる。
昨日は小さく、鋭いスライダーが目立った。
以前の松井は大きなスライダーが特徴だった。カーブともとれるスライダーだった。
それが、松井にしたらカットボールとも言えそうなボールは鋭い。カットボールなのだろう。
スライダーをいくつも持っているということだ。
ただ、先発で三振を奪おうと思うと球数が増える。
球数が増えると相手に球筋の観察を提供することになり、自分も体力を消耗する。
すると9イニングの中では捕まる。
コントロールがいいというタイプでないだけに、なおさらのことだ。
それなら、5回限定くらいで回して行ってもいい。3回でもいい。
クローザーの逆の発想だ。
ゲームをつくる先発でなく、短いイニングを抑える先発。
WBCのトーナメント戦や日本シリーズのあと1勝という時に使われる戦法で
先発ピッチャーが最初から飛ばして、行けるところまで、という使い方。
以前から松井は投げすぎだった。
優勝の目がないことが多い楽天で、毎シーズンとことん投げ続ける必要はなく、
それなら先発ピッチャーの方がいいと感じていた。
応援してくれるファンのためという理由、最後まで勝負をあきらめない姿勢、
人気選手は出場させる責任、はわかった。わかった。
勝てないチームで酷使するのはもったいない。
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