毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

ここ40年の野球史におけるバネをもつアスリート4人

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

昨日からの続きで、野球選手のアスリートという表現と野球選手のバネという話。

 

日本人は、バネがあると体が小さいものだ。

昨日挙げた選手もほとんど体が小さい。

振り返っておくと

高橋慶彦、大石大二郎、秋山幸二、桑田、飯田、仁志、平尾、松井稼、糸井

それから荻野、今宮、菊池、東出、内村。

松田も。梶谷も。

 

体が大きいのにバネがある秋山と糸井は日本人としては稀有な存在だ。

清原は西武に入団し、秋山を見たとき

「スーパーマンみたいな人だ」と思ったそうだ。

糸井も同様に、宇宙人、超人、スーパーマンと呼ばれ、

ダルビッシュは、野球選手として理想的な体を糸井とし、日ハムが糸井を放出すると

「ありえない」と言った。

他のチームの選手からは

「同じ人間とは思えない体」と言われる。

 

ちなみに体重があるプロレスラーにして、バネを遺憾なく発揮し、多くの人を魅了したのが

初代タイガーマスク・佐山聡。

それから、陸上選手にはバネがある選手が多く、バネがあるからこそ陸上選手たるのだが、

投擲種目でバネを感じさせたのが、室伏。

 

こういう選手たちは、たとえば桑田はピッチャー以外でも1流になれたろうし、

糸井はピッチャーとしてドラフト1位だ。

高校時代はピッチャーの人が多い。

野手だとしても肩が強く、球が速い。

 

この中でも、日本野球史バネ4傑が、

桑田、飯田、松井稼、糸井。

飯田だけが高校時代キャッチャーだ。

身体能力に長け、足が速い飯田が足を必要としないキャッチャーではもったいないと

野村監督がセカンドへコンバートし、のちに外野手となり、日本球史に残る名外野手となった。

東京ドームの4メートルにも及ぶフェンスを駆け上り、ホームランを本気で捕ろうとしていたくらいだ。

 

こういう選手達は、全てのポジションを担える運動能力とセンスをもっているので

ひとつのポジションでは飽き足らないだろう。

自分ですべてをやりたくなる。

しかし、それはできないので当然、自分以外の選手が他のポジションを担うことになる。

すると、俺だったらもっとうまくやるのに、と思ってしまい

ヘタクソが許せなくなろう。ちゃんとやれよと。

 

イチローは、マリナーズでレギュラーだった頃、ピッチャーのふがいなさに

しっかりやれと腹立たしさのような気持ちを抱いていたことを口にしていた。

それは、自分ならもっとちゃんとやるからという意味でなく、持てる力を発揮して

チームに勝利をもたらすよう頑張ってくれという意味だ。

 

チームが勝つためには、自分がいくら頑張っても、他のメンバーも頑張らなければいけないから。

ただ、マーリンズ時代にイチローが登板した後のインタビューでは

「二度とピッチャーの悪口は言わない」と冗談を漏らしていた。

 

イチロー9人のチームができたら最強だと想像する。

ピッチャー専門のイチローがピッチングの練習をすれば、プロの1流には届かないとしても

2軍のピッチャーくらいにはなるのでは。

そこで、他の全盛期8人のイチローが守り、攻撃するのだ。

1試合で何点とってくれるだろう。

 

明日へ続く。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP