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国民栄誉賞 茶番の権威へ

俗っぽい賞の中では最高の権威と思われる国民栄誉賞。

政治利用となったこの賞は乱発されたことで自ら価値を落とし、茶番にまでなった。

 

イチローが3度断ったことで完全に権威は失墜した。

あのイチローが断ったものを、今後、誰に贈呈しようと、その報せにはシラケる。

イチローとしては冷静な判断だった。

 

この賞が権威を保てないのは、受賞者が全て同列に扱われることに反感があるからだ。

イチローとサッカー女子日本代表が同列のわけがない。

世界一の選手として20年夢を与え続けた人と一大会3試合程度で興奮させたチームを

同列には扱えない。

 

王がこの賞の第1号だ。次が2号となり、一番最近は何号になるのか。

国民栄誉賞という名前が一緒なだけで1号と10号の中身は全く違うものとなった。

そもそも、はじまりはあまりにも偉大な王の実績に、政府として何もしないわけにはいかずに

創設された。だから王に授与した時点で終わりでよかったのだ。

 

長嶋と松井が同時受賞した時も、長嶋信者のオールドファンは憤慨する人が多かった。

2人の野球の成績や技術を比べて松井が劣っているからというわけではなく、

どれだけのインパクトを与えたかということなのだ。

戦後最大のスーパースターと同じ賞を、それも同じタイミングで授与したら

同列という印象を免れない。

同列に扱われるのが嫌で、そこが納得いかないわけだ。

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