先日、天才の対局とされるのが努力と言われるが、
なにもしないでできちゃう天才などいないということを記した。
2019-4-12 何もしないで、いきなりできちゃう天才などいない
翻ってイチローは天才か。
今まで、見たこともない振り子打法と呼ばれた、打ち方でヒットを量産する。
パワーがものを言う野球の世界で細い体にも関わらず、鋭い打球を連発する。
従来は、軸足に体重を残して引きつけて打つことが良しとされていたのに、体重
移動しながら、自分の方から投球に近づいて行く打法。
シーズン200安打などという概念を初めて、世に知れ渡らせた打出のこづちのごとく
ヒットになる打棒。
内野ゴロでもヒットにしてしまう俊足。
のちにレーザービームと称され、捕殺ということばを魅力あるものにまで引き上げた強肩。
エリア51とまで言われた何を起こすかわからない、ワクワクさせる守備範囲。
意味が深く、哲学的で、人生訓となり、多くの人に影響を与える数々の発言。
20歳の若者が今までのどの選手にもいない形で、いきなり目の前に現れた衝撃。
こういったことで天才と呼びたくなるわけだ。
つまり、真似できないことをいきなりやってのけた印象が人々にあるから。
観る側が抱いていた常識を、いきなり、現れた青年が覆してしまったことに
衝撃を受け、こんな人間いるのかと、びっくりしてしまった。
イチローも独創だったから天才と言われた。
しかし、イチローも幼少の頃から熱中し、毎日繰り返してきた野球という分野で
コツコツ積み上げて出来上がった形であり、
本人からしたら、今までの積み重ねだよ。と言いたくなる。
天才などと言われることを全く意に介さない。
天才については明日も。
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