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無名校に大物登場 上野学園・赤坂

上野学園は明治に創設された歴史ある学校で元は女子校だ。

音楽コースが充実しており、共学になったのは2007年の事だそうで、野球部も

そこで創部された。

上野と言えば、東京芸術大学がある。

初のベスト4へと進めたこのチームは前評判で有力校に挙げられる声はほとんど聞かなかった。

ただ、昨夏はシードされた実績はある。今夏のエース・赤坂はケガだったそうだ。

この赤坂がとても大物感のあるピッチャーだ。

この夏突如、現れたと言ってもいい。

上野学園という強豪に数えられないチームから大物が出てきた。

赤坂は186センチという上背に真っ直ぐはとても力がある。

球威のあるピッチャーにありがちなコントロールの悪さもない。

というのも、力感ある投げ方をしていなく、割と立ったまま、キャッチボールの

延長のような投げ方でスピードボールを投げるのだ。

抜いて投げる場面と力を入れて投げる場面がわかるほど、

手加減をしながら投げているのでここまで連投ができた。

相手バッターは真っ直ぐを狙っているのに振り遅れるほどの威力がある。

細身で、既に186センチあるが、まだ背が伸びる可能性もあるし、

太さはこれからどんどん大きくできる。

とても将来性を感じるわけだ。

スライダーの時は曲げたいから横から投げる。

突っ立ったまま上半身に頼っているような投げ方。

体の成長がまだまだ見込める。

投球内容に直す点がたくさんある。

マウンドさばきが全然できていなく、未熟で子供。

伸びしろが一杯だ。

本人がプロ志望をすれば、どこかの球団がドラフト指名するだろう。

最低でも育成では指名されるはずだ。

エースに頼るこういうチームはできるだけ省エネで投げさせてあげたい。

それにはバックは守り、点を獲って楽にさせたい。

先制点はゲッツーの打球をエラーしてノーアウト1,2塁としてからのものだった。

助けてあげなきゃいけないバックが足を引っ張っちゃいけない。

点を獲れなくとも少なくとも足を引っ張ることだけは避けたいが、チーム力が低い

ので、こういうことがありがちだ。

赤坂自身も高度な野球を経験していないのだろう、単調なピッチングだ。

単調だから盗塁も簡単に許す。

3点目はノーマークで盗塁を許してからの失点だった。

キャッチャーから返球を受けたら、すぐに次の投球といった様子で

捕って投げてを繰り返す。

強豪校に行っていたら、その辺を指導されただろうし、バックがもっと助けてくれたはずだ。

それだけに伸びしろ満載でおもしろい。

球種も真っ直ぐとスライダーだけのようだった。

この、まだまだ荒々しいピッチャーの将来だけを考えれば、

この段階で負けてよかったかもしれない。プロはそう見るだろう。

昨年は大きなケガをしているし、ここまで6試合に全て先発している。

細身の長身から球威のある球ということで、

育成から日本のエースにまでなった千賀を想起させる。

このピッチャーは注目しておいていい。

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