藤川が引退会見をした。20年以上のプロ野球選手生活、40歳を過ぎてだいぶベテラン口調になっていた。
引退の理由は体の異変ということのようだ。
ただ、今シーズンに限っては、もう一度やり直せば、やっつけられる球が放れるということだそうだ。
それなら、例えば、しばらく休んでみて、そこから体がどう復活するか試してみるという手もある。
そうして来季以降も現役続行が可能かどうかと。
例えば、自分の体を見つめ直して、絞ってみるとか、肩を休めてみるとか、
下半身だけ作り直してみるとか、休みに徹してみるとか、試してみることもできよう。
球団と協議をずっと重ねてきたということなので、その期間を過ごすより、ここで引退して
別の形で野球界に貢献する道を決めたということかもしれない。
現役にこだわり、見つめ直してみてもかつての藤川のイメージから程遠い姿にしかならないのなら
そこを醜態で野球人生を埋めるより、辞めた方がいいという判断かもしれない。
その判断の方がいいだろう。松坂を見ているだけにその判断もつきやすい。
プロの1軍レベルの球は投げられるは投げられるのだろう。
だが、1軍レベルではダメなのだ。
かつてのスターとしてのイメージがある。
その1軍レベルの球でどれだけ、チームに貢献できようか。
1軍レベルの球というだけなら他にもいっぱいいる。それなら若い方にチャンスを与えた方がいい。
40歳ならその若手をも超越していなければ使わない。
その超越は球威や質だけでなく、経験や投球術でもいいのだが、チームへの貢献、チームの将来を
考えた時、同じレベルの若い奴を使った方がいいという判断になる。
藤川に今のボールで若ければ球団も慰留するだろう。
この若い奴を超越しなければ、ということについて明日も続ける。
キラ星の如く、名選手の宝庫だった松坂世代だが、意外なことに名球会員がいない。
もっとも近い藤川が残りのシーズンで達成されるかは注目される。
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