横浜の佐野が首位打者となっている。
佐野は大卒のドラフト9位で4番打者となった。
今各チームの4番打者を見渡してみても、たいがいドラフト上位の強打者か外国人が座る。
かつて、野村克也は4番とエースは育てられない、と発言していた。
つまり、プロで4番やエースとなる選手はもともと、才能にあふれた選手をドラフトか
今ならFAで、もしくは外国人に任せなければいけないということだろう。
自らがテスト生であるのに、この発言は興味深いし、冷静な判断だ。
プロのレベルでチームの大黒柱になるには、一から育てていたのではとうてい追っつかないということ。
佐野の例はこの説に真っ向、反例と言えるだろう。
プロになることができるので、それはアマチュア時代から野球はうまく、実績がある。
佐野も名門高校、名門大学でアマチュア時代から実績がある。
そして伯父には佐々木がおり、ハナから素養はある。
だが、大卒のドラフト9位は異例だ。
ドラフトで全体の87人中84番目、セ・リーグでは最後の指名というほどプロのスカウトの目には留まらなかった。
しかも、明治のOBでもあるGMの高田がいたからというコネがあった。
他のチームの多くはきっとノーマークだったのだろう。
高卒の下位指名なら異例でもない。
高校生は青田買いの意味があり、いわば賭けという部分がある。
超高校級のスラッガーで将来の4番候補として鳴り物入りで入団した選手が大成しない例はたくさんある。
逆に、下位指名ながら大打者になる例も多くある。
イチローは4位指名だった。
大卒となると、体は成熟し、レベルの高い中で野球をやっているのでドラフト指名する選手は
即戦力として見る。実力の程は高卒に比べはるかに計りやすく、はずれは高卒選手よりはるかに少ない。
だから、大卒で下位指名ということは、期待はかなり薄いと捉えていい。
首位打者、4番にまでなる大卒選手なら、もっと多くの球団から注目を集めてしかるべきだし、
そうなれば当然、ドラフトも上位で指名されるはず、となる。
恐ろしい成長力か、横浜の指導がよかったか、つめをかくしていたのか、脅威の努力か、プロに見る目がなかったか。
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