オリックスの優勝は何と言っても山本という大黒柱と宮城の貢献が大きかったわけだが、
宮城がここまでやると思った人は皆無のはずだ。
宮城は大きくない。というより小さい。
プロ野球選手としてはもとより、一般男性としても身長は高くない。
それで力感のない投げ方でフォームも足を上げて二段モーションからヒョイと投げるイメージだ
勢いはない。
それでいて球が速いという謎だ。
ただ、沖縄の選手は体が強い選手が多い。宮城も内包される体の強さを持っているのかもしれない。
体が大きくなくとも、この体の強さがあれば速い球を投げられるし、打てば遠くに飛ばすことができる。
そういう選手は下半身が太かったり、ふくらはぎが発達していたり、ケツがでかかったり、
背筋が強かったり、という特徴をもっている。
ただユニフォーム姿からはそれがわからない。
豊富な球種は見ていてもわかる。
スライダーとチェンジアップはあの真っ直ぐがあれば、効くだろう。
最大の謎は球の速さだ。
小さい体で力感なくクロスステップからスリークォーター気味に速い球が投げられる謎。
宮城は1年生の頃から甲子園で投げていたいわばスターだ。
それでもオリックスが外れ1位で指名した時は驚いた。
投手のBIG4と言われた佐々木、奥川、及川、西のうち奥川の外れ外れ1位で同じ左腕の及川の3位より
オリックスは高い評価をしたということだ。
高校時代、日本代表に選出されたもののピッチャーで注目されたのはやはり佐々木や奥川や西だった。
宮城はむしろ打者としてこの大会では期待されている向きがあった。
外野手として試合に出ている。
宮城がプロで活躍できるものなのかとさえ思ったものだが、2年目で、しかも優勝チームの柱として
ここまでの活躍とは驚きの1年だった。
来年以降がさらに楽しみだ。
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