佐々木のパーフェクト目前の降板にも思う程反発がなかった理由は3つ考えられるとした。
ひとつは世間の風潮だった。
野球に限らずポピュリズムが流行の今、壊れてしまいかねない使い方を強要することに対する
非難の方が優勢になることを懸念したから。
ふたつめはこれまでの過程だった。
大船渡高校の監督もロッテの首脳陣も大変な逸材、この宝をつぶすことだけはするわけにはいかないから
神経質になる。
勝利よりもケガをしないことが優先される特別待遇が知られており、また球数制限に代表される
ピッチャーへの肩、肘への負担の大きさが世間に知られたから。
2022-4-20 パーフェクト目前降板も受け入れられる 異次元ピッチャー佐々木
3つ目は、佐々木ならまだまだこれからもっと大きな事をやってくれそうという期待だ。
2試合連続完全試合以上の事などあるのかと普通は想像できないものだが、佐々木なら
どんなことでもやりかねないと期待させられる。
高卒の3年目で、NO.1のスピードボールを持ち、三振奪取もNO.1。
初完投がパーフェクトなどという異次元の存在だから、いいよ、パーフェクトはまたやるでしょ。
今は身体を大事にしな、と言わせてしまう。
本人も記録に固執しないからなおさらだ。
今回の降板は球数を気にしてものだ。
それならば、9回も登板させて、力投せずキャッチボールのように投げて、つまり
通常、ピッチングした後に行うクールダウンをマウンドでするというのも一つの手だったろう。
そうしてヒットを一本でも打たれれば、みんなが納得して、残念でしたということになりそうだ。
しかし、8回終わって降板すれば記録が続くのでまた仕切り直して次回からということにもなる。
井口はこちらを選択した、ということだろう。
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