ダルビッシュが今季3年目。
昨シーズンは奪三振王のタイトルを獲得し、サイヤング賞では2位の票数だった。
今シーズンは開幕投手の一番候補だとか。
そんなダルビッシュの昨シーズンの活躍ぶりを最も象徴すると言っていいパーフェクト寸前試合があった。
パーフェクトピッチングを続けていると知って
私は8回くらいから観だしたが、興奮したことをよく覚えている。
ボールが先行したり、3ボールまで行ったら
ハラハラして
それでもまた一人打ち取ったらウォーって。
球場の雰囲気も1球ごとに興奮しているのがよく伝わってきた。
ノーヒッターは年に数人出るが、パーフェクトとなると極端に少なくなる。
なんせパーフェクトっていうくらいだから。
この浮世にパーフェクトなんてないからね。
日本でも槙原が18年前にやってから出ていない、
北米リーグでも130年ほどの歴史の中でたった20数回。
単純計算で5~6年に1度くらいのペース。
年間2000試合として、昔は球団や試合数、いろいろ変わっているが、単純に考えると1万試合に1度くらいのペースでしか
達成できない大記録だ。
パーフェクトは運もなければできない。
9イニングのうちで失投は必ずあるもの。
それでも打ち損じたり、バックに助けられたりしなければできない記録だ。
9イニング投げるうち失投は必ずあることから
プロのピッチャーが高校生相手に投げてもパーフェクトは難しい。
パーフェクトゲームを日本人がやるところに遭遇することなんて今後ないだろうから
つくづく惜しい。。。
9回2アウトまでパーフェクトピッチングは過去に10人いるそう。
それだけ最後のワンアウトをとる難しさ。そして精神状態が平常でいられないということだろう。
でもパーフェクトはエラーも許されないから、
自分のことであるピッチャーよりも人のことであるバックの方が気を遣い、緊張する。
ダルビッシュは2年目に入り、かなり慣れた感がある。
大リーガー相手でも臆するところを一切感じないのは何をすべきか、
ピッチングとはどういうものかをわかっているので、相手がだれであろうと関係なく、
自分のパフォーマンスを自信持って発揮している。
スライダーでボール先行しても、またスライダーでストライクをとりにいったり、
ツースリーのカウントからボール球で三振をとりにいったり、
パーフェクトがかかっていながらこの落着きようからもそのピッチングの極意を知っているところが伺える。
他の日本人投手より精神的にも技術的にも
レベルが1段以上違うことが言える。