この場で再三記してきている判定について。
現場の審判の一瞬の判断にゆだねる仕組みが誤審を招き、
これにより1試合の敗戦でおわってしまう高校野球には酷な現実を突き付けてきた。
これからも同じことが繰り返される。
北米リーグではチャレンジ制が導入され、判定が覆ることが頻繁に起き、
昨年までの判定にも多くの誤りがあり、
優勝チームも優勝ではなかった可能性があることを証明してしまった。
日本ではホームランについては録画再生での判定が導入された。
このビデオが神のような世論が巻き起こっていたが、
それは違うと私は思っていた。
プロの複数の目によるいろいろな角度からの判断がいい。
1度出した判定が覆ることは全然問題ないのだ。
相撲の「ものいい」のような制度がいい。
東東京大会の準決勝、成立学園VS二松学舎では
アピールプレーによるアウトというケースがあった。
2塁ベースを踏まなかったからということなのだが、
そのプレーは一度タイムがかかり、
主審の再度のプレーのコールのあと、
ピッチャーが3塁へ牽制し3塁手がタッチしたらアウトのコールとなった。
アピールプレーは次のプレー再開の前に行わなければ成立しないと思ったが、
再開ではなく、次のワンプレーが行われる前までということか。
数年前に、ある地方大会で延長にもつれこむ好ゲームの終盤
ルールに則していない選手交代をしたにもかかわらず
ゲームが進行された。
相手の監督が審判に抗議すると審判も気づいたようで
やり直しの処置に出た。
抗議した監督は納得できず、
「我々の勝利だ。没収試合にしますよ。ルールはルールでしょう」
と言って試合が長く中断したが、
高野連が監督をなだめ、やり直し再開の措置をとった。
これは監督の言動が正しいといえる。
スポーツにおけるルールは神様だから
それを勝手に変えては競技にならない。
しっかりとした整備が緊急に必要であり、仕組みを変えていかなければいけない。