先日、行われた南関東シニア大会で
高校野球にも通ずる勝利の方程式が如実に現れていた。
決勝の小田原足柄と静岡裾野。
この両チーム、共にいつも強いチームをつくる
名門シニアだ。
しかし、この名門同士の決勝でさえも
両ピッチャーともボール球が多い。
抜け球が多いのだ。
さらに、打者もそのボール球を振るケースが目立つ。
この中学生、さらには高校生に至るまで、
自滅による負け戦がほとんどだ。
ピッチャーが抑えて、打者が好打して、
しっかり守って、ミスなく勝つ野球を目指すものだが、
そうはいかない。
スポーツはミスの多さ、大きさが勝敗を決める。
野球における一番大きなミスは、
守る側からすれば、投球のミス、
攻撃側からすれば、選球のミスだ。
中学生、高校生の野球はこれが多くを占める。
どちらも
ここだけを改善できれば全然違う戦い方、戦績になる。
遠くに飛ばす、強い打球を打つ、戦術にたける、
過酷な練習をする、速い球を投げる、
などしなくとも、
投手が意のままにコントロールして投球し、
バックが打ち取った打球を確実にアウトにとり、
打者がボールを振らない。
これを繰り返し気をつければ、
一発逆転が十分あり得る。