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イチローと前田初対面、初対戦 名づけ親は新井だった

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イチローと前田の初対戦。

 

意外なことにこの2人は初対戦どころか初対面だそうだ。

 

たしかに日本代表としても

2度のイチローの代表時代、前田は代表ではなかったし、

前田が代表入りして日本のエースになったころは

既にイチローは代表を拒否している。

 

前田が入団した時はすでにイチローは海外へ移籍しており

対面がないのもうなずける。

 

初対面の前田は

「子供の頃からのあこがれ」

というイチローに近寄り、脱帽し、直立のまま挨拶と会話を交わしていた。

 

前田は安定感がある。

今の日本人では前田と菅野が最上位だろう。

 

 

この日の投球は

スライダーが高めに浮いていた。

海外の球がまだ馴染んでいないのか。

 

ただ、前田のフォームはもともと上体が高く、角度をつけて

投げ込むタイプのために北米リーグの急勾配で固いマウンドは

苦労しないはずだ。むしろ、合うだろう。

 

コントロールと緩急を使った投球はさすがだった。

北米リーグの舞台では速くない真っ直ぐ。

それでも空振りをとっている。

 

真っ直ぐも早いカウントでは、さすがに球速がないので空振りはとれない。

追い込まれた打者がいろいろな球に対応しようと広く待っている時だ。

 

前田もそれを理解しているのか、

力を入れて投げる真っ直ぐはいつも追い込んでからの勝負球の時で

だから空振りがとれることになる。

 

球速を補うに充分なメリハリの効いた素晴らしい投球内容だ。

 

最初の失点はイチローを抑え、ツーアウトとした後の初球を

ホームランされた。

 

2点目は、2塁にランナーをおいて粘る打者を三振に抑えた後の

これまた初球をレフト前に弾き返された。

 

どちらもホッとしたあとの初球が甘くなった。

 

ホームランの球は日本ではホームランにはならないような球だが、

2点目のタイムリーは真ん中に投げてしまった。

 

100球目で三振にとり、101球目がタイムリーだった。

 

6回2/3、100球2失点なら責任は果たしたものの、

前田としてはとても悔しい結果だろう。

 

ランナーを残して代わり、代わったピッチャーがタイムリーを打たれたので

自責点が前田についたからなおさらだ。

 

相対したイチローは今シーズン、バットを黒いものに戻し、

フォームも少し変わり踏込がよくなった。

 

ただ、近年見られるトスバッティング(ペッパー)の延長のような打ち方は

爆発は望めない。

球際に弱くなり、左方向にヒットして行く打ち方だ。

 

その中で500盗塁は見事だ。

 

一口に500と言ってもピンとこないが、

500回も盗塁するのだ。

 

私は生涯で500試合もしていないはずだ。

したがい毎試合出塁して毎試合盗塁しても500には到達しないことになる。

 

最近は、年間10数試合をこなす私は、盗塁数が数個。

500も盗塁するには100年くらいかかりそうだ。

 

500盗塁は大変な数字だ。

イチローの数多ある大変な数字を前にしては

盗塁など軽く取り上げられる程度になってしまう。

 

他の数字もすごすぎて、かすんでしまうほど。

さすが、奇跡の男だ。

 

ところで登録名「イチロー」は新井が進言したそうだ。

 

当時、オリックスのコーチで、イチローに破られるまでの

130試合最多安打記録保持者だった。

 

「鈴木姓が多かったので、この選手は絶対スターになるから。

鈴木じゃおもしろくない。」

と。

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