大谷は昨日の登板にはかなり満足と手ごたえを感じているようだった。
力を入れて投げるときとそうでないときが明らかに違う投げ方。
変化球は、力をいれて投げる真っ直ぐの時と明らかに違うフォームで
わかりやすいものの球威で抑えてしまう。
ストレートは軽く投げても多くの投手より速くなる。
バッティングでは柳田のようにそっくり返るほどのフルスイングをしている。
これは、プロの球に慣れきって、逆に見下ろすほどになったので
リラックスした状態で遊んでいるともいえる。
これらを可能にしているのは、何よりもあの体のでかさにある。
もともとでかい上に、トレーニングを重ねる中で体を大きくしてきた。
プロの中でも飛び抜けるほど目立つ体格で強さを発揮している。
今は、大谷が目立つが、日本の野球選手もどんどん大きな選手が出てくることになるだろう。
大谷のような選手だらけで野球をやれば、ルールや広さを変えなきゃ、
もう野球じゃなくなるというようなことになろう。
中学生でも190センチの選手がチラホラ出てくる今の状況だ。
相撲も今の力士と昔の力士ではだいぶ体格が違う。
昔は100キロそこそこくらいでもことさら小さい力士ではなかった時代があったろう。
だから、土俵を大きくしなきゃ今の力士には合わないという意見も聞く。
しかし、相撲は接触して競技が行われる。
したがって、土俵が大きくなろうと勝負を分ける一瞬はそう変わらない。
押されている力士は俵まで押され、そこでやっと止まり、土俵際の攻防、逆転となる。
投げ技や引き技は、中央だろうが場所は問わない。
一方、野球は体が大きくなっても
球の大きさは変わらない。バットの大きさは変わらない。
だから体格が大きくなり、肉体が進化すればそれらの操り方が変わることになる。
そして速い球、大きな打球が可能となる。
球場、ルールを変えなきゃ、今の野球の質とは異なることになるわけだ。
ソフトバンクがホームランテラスを作ったように外野を狭めれば、どんどんホームラン合戦の野球になり
ただでさえ打つことだけの作戦になりがちなプロの野球が大味な試合なる。
一昔前のアマチュアが金属バットを使っていたころのような10点ゲームも当たり前になるかもしれない。