野球選手のインタビューというのは楽しいものがない。
「意気に感じて打ちました」
「思い切りいくことだけを考えていました」
「気持ちだけでした」
うそばかりだ。
そんなので結果が出ると思っているわけがない。
それで結果が出ると思っているなら失敗した時を反省していない、分析を怠っているということになる。
ファンからしたら
「だったら毎回そうしろよ」とか
「だったらメンタルの動かし方ばっかりやってりゃいいのか。」
ということになる。
監督からも
「あのケースは○○に任せた」という発言は、職場放棄ともとれる。
「あのケースは○○の特性を生かせる場面で、こうでこうすることが確率が高いと判断して、初球絞って思い切りいけという指示だった」
というならまだわかるが。
お前に任せた。は、プロとしてだらしない。
一球に緻密な戦略があると匂わせ、高度な戦いが展開されていると感じさせてほしいものだ。
たしかに、プロだから企業秘密で言えない事が多く、
意気とかなんとか、あいまいな表現でにごしていることはわかる。
きれいなことばを使えば大衆受けし、差し障りがないので使ってるのだろう。
それなら言えないことは言えないとはっきり言えばいい。
「あの場面は確率でこうなる可能性が高いと分析していた。だからこうした。しかし、その内情は言えない」と。
不確定で、あるかないかわからないものを持ち出して、
それが、功を奏して結果が出たというプロが大嫌いだ。
根拠をもってプレーをし、机上の計算が現実になる。
そういうプレーを期待したい。
そのために
もっともっとプロの技術、戦術、プレーの選択をことばで伝えてほしい。
一方で
スポーツ選手は感覚がとても大事だ。
一瞬の
勘やひらめきに頼ると成功することが多い。
ZONEとも表現されるこういう感覚は、日頃の鍛練により獲得した高度な技術から生まれる。
だから、ことばで表現するのは難しい。
だが、
「プレッシャーがかかりましたが、思いっきりいったことがよかったです。」
「オーッ」
「最高です。」
「オーッ」
「明日も勝つ!」
「オーッ」
「また、応援よろしくお願いします」
「オーッ」
こんなのばかりが繰り返される。
とても大人が楽しむ興業とは思えない。
見る側も甘やかしている。
見る側が甘く、鋭く切り込む姿勢が足りない上、わかろうとしていない。
ファンもこんなので喜んでいないで、もっともっと情報発信を期待しよう。