高校野球、三年生にとっての最後の夏はおもしろい。
同級生にOB、多くの関係者を巻き込んでドラマの宝庫だ。
予選こそ高校野球、青春を賭けた真剣勝負だからこそ、真似できないドラマが生まれる。
浦添商は逆転し、勝ち越している状況で雨天コールドを告げられ、ルールにより逆転が認められなかった。
その沖縄は、戦国大会となり大会前から実力伯仲が伝えられていた。
ベスト4はどこが勝っても初出場という中、嘉手納高校が決めた。
最後のPLは、あの有名な校歌を歌えないまま最後を迎えた。
鹿児島では、決勝再試合。
玉野光南は全員喜んだのも束の間、判定協議→自打球ののち逆転された。
創部3年目のクラーク高校が甲子園を決めると、かたや同じ北海道のもう一校、北海は37回目の出場。
福島は星光学院が10年連続出場。
一昨年、9回8点差逆転の星稜が、翌年その相手小松大谷に3点差逆転リベンジを許し、
3年連続の顔合わせ星稜-小松大谷は、9回にまた小松大谷が2点をとり、
又何かあるかと思わせる因縁を演出。
智弁和歌山が、初参加で1年生しかいない和歌山南陵に七回には1―2と逆転を許すほどの大苦戦。
波乱と言われている今夏は、昨夏代表校の多くが敗退。
また、優勝候補とみられるチームが早くに姿を消したり、
強豪の多くが敗れ、その勝った相手もまた負けるという展開。
私が見続けてきた東京では、日大三高が3回戦で最終回3点差逆転サヨナラ勝ち。
都立で唯一センバツ出場経験のある小山台高校が、最大10点差をひっくり返す大逆転。
そして都立校には絶対に負けない帝京が都立城東に敗れるという歴史的出来事が起きた。
まだまだ、宝箱を開ければ興奮がつづく。