今週は、オリンピックに高校野球にイチロー大記録と一気に詰め込み過ぎだ。
少し分散させてゆっくり楽しませてほしい。
オリンピックでは内村の強さに感動し、水泳陣のがんばりに興奮している。
カヌーの羽根田は環境を求め、若いうちに海外へ武者修行に出たそうだ。
このオリンピックのために10代で海を渡り、3位に輝いたことで泣きつくした。
柔道では笑わない女王・中村が3度目のオリンピックもチャンピオンになれず、悔しさいっぱいだった。
前回オリンピックで負けた時は悔しさをかみころし、絶対這い上がってやるという決意の表情に見えた。
そして、世界柔道で久々に女王に返り咲き、いざ悲願達成へリオへ乗り込んだが、またしても
高い壁が待っていた。
一方、海老沼は世界柔道では敗れ、
「すみません。こんな試合をしておいてこんなことを言うのは憚れるが、目標はオリンピック。先を目指す。」
と当時語っていた。
その言い回しに自省と謙遜と決意がものすごく伝わってきた。
プレッシャーが大きく、苦しいことが多いのに柔道に一意専心している姿勢に好感を持ち応援していた。
あきらめきれない夢と表現していたオリンピックに賭けていただろうが、ここでも高い壁に阻まれた。
だが、悔しい中村とは対照的に海老沼のコメントからは悔しさは感じなかった。満足感すら感じた。
戦前、自信満々だった高藤も敗れたが、大野の戦いぶりは良かった。
一本とる柔道を貫き、勝っても畳の上ではニコリともせず柔道の本質を伝えようとしているかのようだ。
インタビューでも勝負のことより内容を振り返り、柔道の良さを伝えることに神経を払っていた。
この大野が見せた柔道の心がぜひとも世界中に広まることを願う。
福原悲願のメダルかと期待されたが、最高のベスト4に進出するも最後は2連敗で終えることになった。
ワールドカップサッカーでブラジルが準決勝に進みながら3位決定戦にも敗れ、監督が
「ベスト4にまで残った実力者が2連敗して去ることに陥ってしまう」
となるほどと思わせる発言をしていたが、
福原はまさにこれに当てはまり2戦続けて落ち込むことになった。
今夏、大分代表の大分高校の石本という選手はお父さんもこの大分高校野球部だったそうだ。
お父さんは甲子園に出場できなかった。
お兄さんも大分高校でこちらは一昨年あたりに出場した。
しかし、1回戦負けで校歌を歌うことが出来なかった。
そこで今年こそ、弟が初戦突破して校歌を。というところで
またしても校歌は歌えずじまいとなってしまった。
そこで、最後の頼みの綱として妹にマネージャーになってもらって甲子園で校歌を。と語っていた。
親子4人がかりで甲子園校歌とは執念やね。