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地方大会こそ高校野球 舞台は甲子園へⅡ

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東・西東京大会は今年、シード校の多くが勝ち上がり、波乱は少なかった。

実力で突出したチームはないものの、名門校が苦しみながらも勝ち上がっていった。

公立高校でベスト8に残るチームがなかったのは久しぶりだろう。

東東京を制した二松学舎のキャプテン松江は態度、発言内容、対応の仕方、面構えと

とてもしっかりして大人の振る舞い。高校生とは思えないほどしっかりしている。頼もしい。

 

準決勝の桐光学園‐横浜高校

中川温存で敗れた昨年のこのカードだが、着実に返すこともでき、つながりもあるチームの桐光が

どんな戦いをするか。桐光に満塁ホームランが出て、同点に追いつき面白い試合になった。

横浜が1点勝ち越した後の5回、ノーアウト1塁からセカンドゴロエラーが出た桐光学園は痛かった。

しかし、ノーアウト1,2塁ともらったチャンスに

横浜がノースリーからエンドランをしかけるという、いまいち不可解な作戦で内野フライ。

その後、一直ゲッツー。チャンスをもらった横浜が桐光を助けるプレーが印象深い。

 

他のチームにもチャンスありと思った神奈川の決勝は、横浜‐東海大相模の両横綱に落ち着いた。

一昨年は、全国をも圧倒した東海大相模。

昨年は、神奈川を圧勝した横浜。

今年は、戦力上位の横浜が有利の決勝だった。

そして、横浜高校がホームラン3本、エース板川完投で東海大相模を一蹴した。

 

3強と目されていたのが、横浜、東海大相模、桐光学園。

秋のチャンピオンである慶應がここに入ってこない。ここが神奈川の層の厚さだ。

昨年ほどの破壊力はなかったはずの横浜だが、神奈川を俯瞰して見ると、頭ひとつ以上抜けていた。

 

横浜高校1年生サウスポー及川は、相当な逸材。レベルが違う。

甲子園へ行ったら一気に注目されるだろう。早くも、将来の日本のエースになる器。

自分の目指すべきピッチャーへ投げすぎないことを願う。

 

東海大相模は、2年前の夏決勝で20奪三振を記録したオリックス吉田によく似た秋田が決勝で先発した。

他にも斎藤というピッチャーは、さらに吉田に体型も近く、フォームも似ている。

同じチームには、力のある先輩に似てくるピッチャーや打者が出現するもの。

桐光学園の1年生サウスポー・冨田は、桐光1年生時の松井裕樹を観て、憧れ、桐光野球部入部を

決意しただけあり、フォームを真似ている。そっくりだ。

この1年生サウスポー・冨田と横浜の1年生サウスポー・及川が

これからの神奈川をリードしていくだろう。

 

花咲徳栄と浦和学院の2強による決勝となった埼玉は、

花咲徳栄が春決勝で敗れている浦和学院に3者連続押し出しなどで雪辱した。

埼玉大会初の3連覇を達成。

昨年から好打者としてこの場で取り上げていた西川が、体を大きくし、ランニングホームラン2本を含む

大会4本塁打。大活躍したような印象だが、バッティングの質は昨年の2年生の時の方が良く映った。

工夫をこらしすぎたように映る。長打が欲しくなったのか。ドラフト上位で指名されるだろう。

 

7月30日の日曜日に49代表が決まるはずだった今夏。

宮城では、29日土曜日の準決勝が雨で流れ、

30日の準決勝、仙台育英‐東陵が延長引き分け再試合となり、決勝が今日まで延びた。

準決勝に勝利した仙台育英と東陵のスコアは5‐1。春の宮城大会では逆に1‐5で東陵が勝っている。

そして決勝は、宮城をリードしてきた仙台育英と東北の2強が激突する。

 

大阪の決勝では公立校の大冠が決勝まで進んだ。

強豪校を実力で倒し、選手の体格がよく、部員も106人いるそうだ。

エースの丸山も長身からおもしろいピッチャーで、今後が楽しみ。

おそらく、野球に力を入れている学校なのだろう。公立校という枠にとどまらない。

春のチャンピオン大阪桐蔭を最後まで追い上げ、苦しめ、大阪大会を盛り上げた。

 

神奈川は横浜‐東海大相模、埼玉は花咲徳栄‐浦和学院、宮城は仙台育英‐東北。

県内で長く2強とされているチーム同士の決勝に落ち着いた。

波乱は、あまり聞かれなかった99回選手権地方大会だった。

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