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大谷のDH起用 本来、肉体の劣る日本人にはあり得ない起用法

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昨日は、田中と大谷の海外での初対峙があった。

田中が投げ、大谷が打席に入るという図式で田中が抑えた。

日本時代から大谷は田中を打てていないらしい。

まあ、日本時代は、まだ大谷が入団間もない頃だったので参考にはならないが、

大谷は先輩スターを今後も意識することになるだろう。

 

当初は大谷も登板し、投げ合いが見られることになるのでは、とされていたがDHの出場となった。

 

ところで、この大谷のDH。

大谷に関しては、いわゆる“二刀流”が話題になるので

この起用法を取り上げる時は、投手としての負担を減らすためにDHでの起用ということでしか

メディアでは扱わず、ファンも、そこだけにとどまる。

だが、このDH起用というのは大変名誉なことであり、奇跡的な出来事だ。

 

大谷は、規格外と表現されるから、当たり前のように捉えられる。

かつてイチローが、200安打を毎年続け、北米リーグの舞台でも首位打者になった時ように

当然と捉えられ、感心することがなくなってしまった。マヒしている。

 

日本人がDH起用されているという事実があるのだ。

世界中の猛者が集まる中で、本来、肉体的には劣るはずの日本人がDH起用されているということ。

それも、世界中の身体能力に優れ、破格の肉体をもつ人間だけが集まるMLBでDH起用されているのだ。

 

DHは、打つことだけを要求される。

足も守備もいらない。

打って塁に出た場合は、足があった方がいいのだが、そもそも足があるのなら

守りでも使いたいということになる。

だから、DHというのは足と守備には目をつむるから長打を打ってくれ、という選手が担うのだ。

 

そして長打を打つに、長打だけでなく鋭い打球を打つに、有利なのは大きな体だ。

体が大きいことが有利にはたらく野球というスポーツで肉体的ハンデがあるはずの日本人が

常時DH出場という重い事実に感心する。

 

大谷は大きい体だ。MLBに入っても見劣りしないどころでなく、むしろ大きい部類に入る。

それを日本人として獲得した努力。

そして、世界の人口70億人の中には、大谷より大きい人は数いる。

その中でMLBのDHというほんのちょっとの枠を勝ち取ったという事実に向き合うと

別の誇らしさが見えてくるだろう。

 

大谷の場合は登板があるから、使い方がDHに限られるということで

首脳陣としては仕方ないと考えている部分はあろう。

それでも、使いたいという事実があるわけだ。

これから打てない時期が続いても

DHで使いたいとなったらなおすごい。

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