南神奈川大会を1強で圧勝してきた横浜高校が虎視眈々、全国制覇を見つめる。
それは、板川と及川というサウスポー2枚が頼りになり、さらに層の厚い投手陣に
攻撃陣も個々の能力が高いから。
昨年は、甲子園には出てきたものの、全国制覇するほどの力はなかった。
今年は違う。
それは、昨年のレギュラーメンバーの多くが残っているということがあるが、
何よりも板川の成長が大きいから。
及川という大物の下級生に刺激されたのだろう、頼りになるエースになった。
甲子園初戦は楽勝スタートで当たり前。
とりあえず、次の次に金足農・吉田との一戦までは余裕が続く。
東愛知大会を制した愛産三河だが、愛知4強の愛工大名電、東邦、中京、享栄が全て西愛知大会に
属した。レベルが下がる形での代表なので、それでは横浜にこの点差は当然だ。
愛産三河の選手が横浜高校にいたら、誰一人レギュラーになれないという力の差。
松坂で春夏連覇してから、もう20年が経つ。
今の高校生が生まれる前の出来事なわけだ。
高校野球も20年経てば、全体のレベルは上がっている。
どの世界にも言えることだが、レベルは今が一番高い。
横浜高校のレベルも公式戦負けなしだった20年前より、
今年のチームの方が強く、及川のピッチングで松坂世代を超えたい。
5回裏、2アウト1,3塁から横浜守備は盗塁を許した。キャッチャーは送球もしないものだった。
実力差と点差から、1個、塁を許しても、どうということはないのだが、
優勝を狙い、さらには力の差を見せつけるのなら、こういうところで2塁でピシッと刺してほしかった。
走ってくるのは考えられる場面で、1点やっても構わないのだから、
ここはバッテリーが警戒するまでもなく、サラッと2塁で殺すようだと、横浜つえーの印象を与えられる。
単にピッチャーが抑え、バッターが打って勝つのではなく、
スキのない野球を見せて、さすがと思わせてほしい。
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