治療のための中断で暑さ対策として守りの選手をベンチに戻すが、
外野からベンチに戻るのは遠くて大変だ。
戻ったものの、治療がすぐに終わってしまえば、またすぐ外野まで戻らなきゃいけない。
その往復の方が体力を消耗しそうだ。
高校野球は試合進行をスピーディーにすることを金科玉条のごとく捉えている。
打席に早く入るように促し、サインを長く見ていれば注意を受ける、
タイムをかければ見張りのように近くで急き立てる。
敗けて泣き崩れる選手には早く立て、投げ終えたピッチャーには、クールダウンを時間通り済ませろ。
だから、治療の選手も復帰できるなら早く戻るようにさせ、無理なら選手を代えるようにさせる。
チームもそれがわかっているから、焦りながらの治療となり、高校生は多少無理してでも
元気を装い、グラウンドへ戻ろうとする。アドレナリンも出ているからね。
治療の時間が長くなることはないので、外野から戻ってきた選手は、またすぐに外野まで
走って守備につくことになる。そして、ベンチはこもって暑い。グラウンドの方が涼しかったりする。
ベンチはクーラーが効いているのかな。
プレー中ではない場面で全力疾走を促したり、全力疾走が清々しいとされるが、
一方で熱中症など猛暑対策としてベンチへ下げたり、臨時代走を認めたりと、
選手の体へのケアへの声も同じ人たちが叫んでいる。
言っていることとやっていることが、矛盾した取り組みが多いのが高校野球の特徴。
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