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リスペクトを欠くとされるガッツポーズ

この夏は、相手へリスペクトを欠く行為ということで

創志学園・西の激しいガッツポーズに注意が入った。

リスペクトを欠くというより挑発行為だ。

 

リスペクトなどというものは自然発生で、自分の気持ちに勝手に湧き起こるもの。

相手をリスペクトしなさいなどといって、沸き起こるものではない。

激しいガッツポーズにお咎めが入るのは

相手を挑発したり、蔑んだ行動をはっきり表すようなことをやめろという意味だ。

 

むしろ、リスペクトしているからこそ、ガッツポーズしたくなる。

リスペクトし、強敵だと思うからこそ抑えたときに喜びが爆発するわけだ。

これが楽な相手や勝ちを確信している格下だったら気合が入らないし、

わざわざガッツポーズなどしない。

 

相手からすると、ガッツポーズや大喜びを目にすると、相手の器が知れて、

むしろ気持ちが落ち着くこともある。

うまく行ったことで喜んでやがるか。と。

だが、一方で、ガッツポーズや雄叫びをあからさまに自分へ向けてしてきたら、

「何だ、お前ケンカ売ってんのか」という気にもさせられる。

これは、野球の試合を超えて人間対人間のいがみ合いだ。

 

だからガッツポーズは後ろを向いてやるとされている。

昔の選手は、派手なポーズをしている選手は少なかったが、最近は多い。

松坂が夏の甲子園決勝でノーヒットノーランをやって、後ろを向いてやったことがはしりと聞くが、

松坂は1塁側に流れるフォームなので、そのまま後ろ向きになっただけのように思える。

 

気持ちが入ったから発せられる雄たけびやガッツポーズということだが、

吠えているのは、かっこよくは映らない。気持ちよくも見えない。

子供の目から見ると、かっこよく映るのだろうか。きっとそうなのだろう。

桑田は、勝ってもガッツポーズをしない、敗けても泣かないという姿はかっこよかった。

興南高校はガッツポーズを禁止している。理由は上記のようなものだ。

春夏連覇した際、我如古が3塁打を放ち、3塁ベースで思わず右手が上がりかけたが、思いとどめて

途中でやめるというシーンがあった。いい指導だ。

 

そして、国際戦では金足農が甲子園でやっていた侍ポーズなるものを禁止した。

ああいうくだらないことはやめさせてしかりだ。

おそらく、金足農が普段の練習や試合を積み重ねる中で、チームの団結やジンクスでやるようになったのだろう。

それが、金足農の快進撃でマスコミが取り上げ、たまたま大きな話題となってしまった。

だから、国際戦になっても吉田と藤原でつづけることとなる。

やめるよう通達が入ると、藤原は予想通りだし、ホッとしている。としている。

意味のないこんなことを無理矢理やりたくはなかったわけだ。藤原は大人の対応だ。

明日へつづく

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