毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

高校野球の魅力

キャンプも終盤へ向かい、高卒ドラフト1位の動向が注目され、開幕1軍だの

開幕スタメンもあり得るだのと、伝えられている。

ドラフト1位に脚光が浴びるのは、新しい顔が今までのアマチュアでのプレーから

プロでどれだけ通用するのか興味があるからだ。

とりわけ、高卒ルーキーに目が行くのは、10代の若者が大人に対してどう戦うか

魅かれるのと、何より高校野球の人気がそうさせている。

高校野球の人気は、大人はかつて自分たちも経験した青春時代に一生懸命、

打ち込んでいる姿に、自分を投映したり、懐かしんだり、あるいは親の目で

見つめ、がんばれと言いたくなるからだ。

子供たちはお兄さんたちのかっこいい姿に羨望の眼差しで食い入る。

これらは高校野球に限らず、全ての高校スポーツに共通することで

他のスポーツでも同じような感情を得られるものなのだが、

日本のスポーツとしては最も歴史の古い野球はコンテンツとして最も巨大であるから、

高校野球で泣かせてもらおうと多くの人が思う。

高校野球の人気に驚かされたのが2013年西東京大会の決勝でのこと。

この年は日野高校が都立高として28年ぶり決勝進出を決めた。

余裕をもって試合開始30分前に現地に着いたにもかかわらず、

数か所用意されていた券売所はすでに長蛇。

開始30分前に着いたにもかかわらず、入場券を買うのに並び、

球場に入ったときには1回の表の攻撃が終わって

すでに日大三高に1点が入ってしまっていた。

そしてものすごい歓声で球場は超満員だった。

清宮が早実にいたときやこの都立高校の躍進などがないと、

ここまでにはなっていなかったはずだ。

都立高校が決勝へ進んだということで注目を集め、その試合を観たいと思った人

が多かった。そして日野高校の関係者が大応援団として駆けつけたのだろう。

高校野球に限らないが、高校スポーツは人の気持ちを引きつけてやまない。

最大の理由は、もうこの瞬間は二度と来ない。

ということにあると思われる。

明日へ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP