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高校野球の魅力Ⅱ

昨日に続き高校野球の魅力。

高校野球に限らないが、高校スポーツは人の気持ちを引きつけてやまない。

最大の理由は、もうこの瞬間は二度と来ない、ということにあるかと思われる。

同じ世代で同じ期間だけ青春を燃焼できる刹那の時代だ。

どんな猛者もどんなヘボもやる期間は同じで、有限の中、高校野球という一括り

の中で戦う。

どんなヘボも将来、世間を騒がすかもしれない大投手と同じ仕組みの中に

属していることから対戦できる可能性がある。

高校時代、大谷の球を打席に立ったことがあると自慢している一般の人は必ずいるだろう。

10代の思春期に野球を志した仲間と濃厚な時間を過ごしたことで、

特別な仲間意識が芽生える。

そこで、敗ければ終わりという同じ条件の下、敗けてしまうと、その瞬間、

チームのすべての3年生は退場を命ぜられる。

誰一人として、2度目のチャンスはない。

これが当事者はもちろんのこと、その場にいる、その場を目撃する者に

涙をもたらす。

一方で、高校野球はプロへのステップと思っている実力者は、

敗けても泣かないことは多い。

甲子園を目指すとか、青春を謳歌する、というより目立って、人の目につくこと

を目的にしている人もいる。

イチローは甲子園出場に興味がなく、

愛工大名電を選んだ理由もプロへの通過、甲子園は名前を売る舞台と捉えていた。

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