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野球はチームスポーツ 個人の記録ばかり追う見方

野球はチームスポーツ。

当然、チームが勝つことを第一の目的としており、というより勝つためにやっている。

ファンもチームが勝つことに喜び、チームを応援し、チームの試合に熱を入れる。

 

MLBは、国土が日本とは比べられないくらいでかいからということがあるが、

地域に根差したチーム作りをする。

マイアミと言ったり、トロントとか、シアトルとか。

ニューヨークは2球団が所属するのでヤンキースとか言うのか。

 

日本では、チームの名前を巨人と呼び、楽天、ヤクルトといった

球団の冠となっている企業名で呼ぶことが多い。

 

イチローや長嶋のようなスーパースターが登場することで、その所属チームに

興味を持つということはあるだろう。

イチローが彗星のごとく出現すると、人気球団とはいえなかったオリックスの球場に

人が詰めかけ、まず、ライトスタンドから人が埋まっていくという前代未聞の

現象が起きた。

 

長嶋登場では、それまで社会人や大学野球の方に人気があった日本の野球を

一気にプロへと引き込んだ。

テレビ中継終了の時刻が迫り、長嶋の打席が近づくと、スポンサーの好意で

長嶋の打席まで放送したということがあったそうだ。

 

日本のファンは、日本のどこかの球団を応援し、その中に推しメンがいて、

他のチームのこの選手だけは好き。というケースが多い。

アメリカに住む人も地域のチームを応援するというケースが多かろう。

 

一方で日本人選手が多く海外で活躍する昨今、

日本にいるファンが、MLBの特定球団を応援するというケースは皆無だろう。

日本人が所属するから応援するということはあるのだろうが、

日本人がいない球団に、野茂が行く前から特定球団を応援しているなどということは、

もっとなかろう。

 

だから大谷をはじめ日本人を応援するのは、肉体機能、身体能力で劣る日本人が

世界の強者相手にどれだけ相対するのかに興味があるからと思われる。

また、日本人は運動能力が劣るため、その中で特別の一握りの選手が対抗している

姿に、島国としての感情が移入し、マスコミは世界で活躍することにことさら

大きく取り上げるので、注目されることになる。

 

このような見方をしている国は、日本以外にあるのだろうか。

韓国など、近隣の運動能力に劣るアシ゛アの国々にはありそうだ。

モンゴル力士が大相撲で出世すれば、母国ではヒーローになる。

 

大谷には野球に勝つためのプレーに魅了されているわけではなく、

飛び抜けた能力により、ホームラン数やスピード、勝ち星だけを期待している。

世界一の選手になるかに興味を持っているのが現状であり、エンゼルスの勝敗を

気にしている人などまずいない。

野球というスポーツの本来の楽しみ方ではない。

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