毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

ギリギリに張りつめるアスリートの体づくり

オリックスの伏見が空振り三振した際に、足首を抑えて倒れこみ、

結果アキレス腱を断裂した。

 

これがバットに球が当たっていれば、ケガには至っていない。

本人はバットに当てるつもりで振っており、バットに当たればその衝撃で体は

はね返される。

ところが、当てるつもりが空振りしたものだから、体勢が崩れてしまい、

体が予想していない動きをしてしまう。

思いもしないひねりが加わってしまったという状態だ。

もう一段あると思った階段がすでに上りきっていて、

踏み外した状態とも共通する。あの時は膝を痛めやすい。

 

ただ、このケース、振り逃げに走り出した瞬間に痛めたようにも見えるし、

空振りでケガし、1歩目を踏み出す瞬間、痛みが走ったようにも見える。

本当の理由はわからない。バットに当たっていればケガはなかったが。

 

原が晩年、炎のストッパー・津田の真っ直ぐをファールして手首を骨折した。

ファールを打っただけで骨折なんて、巨人の4番のそんなひ弱さに

マスコミから非難され、ファンは落胆した。

あまりに偉大すぎるONと比較され、チャンスに弱いと原はとかく叩かれ続けた。

だが、当時、公式記録ではなかった勝利打点に原はいつもトップクラスであり、

公式となってからも勝利打点王に何度か輝いている。

勝利打点は勝利を決める打点という意味だから、一般的にはチャンスに強い称号だ。

 

通算ホームランも400本近く放っておりながら、チャンスに内野フライを上げてしまう

印象が強く、チャンスに弱いとされた。

また、巨人の4番だからこそ、そう見えてしまい、巨人以外だったら

そのチームに燦然と輝く大打者だ。

 

あの骨折も、その前から原はケガを抱えており、あのファールが決定打になってしまった。

原はこのケガ以降、それまでのグリップの握り方ができなくなり、

ごまかしのバッティングを続けることになったそうだ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP