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野球は勝つためにやっている 記録はあくまで付録

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道具を使うスポーツはその道具の進化や規制によって、パフォーマンスはかなり

変わってくる。

道具の介在が多い野球では、ボール、バット、スパイク、グローブの進化でプレーが

変わる。

 

ボールでは統一球や飛ぶボールで、とても話題になった。

MLB仕様のボールはすべりやすいと言われ、国際戦ではボールの対応に苦労する選手と

そうでない選手で出来栄えが違うため、起用法も変わってくる。

バットは、実績のある選手から良質の木を使えるそうで、その性能はちがってくる。

最近の金属バットは20年前と比べて雲泥と言ってもいいほど性能が上がっている。

スパイクは歯の位置を選手の体型、特性によって変えることができるようになり、

軽量化が進む。

グローブは大昔片手で捕球することが難しいほど、今から考えれば粗悪なものだったが、

今は、選手一人ひとりの注文によってオーダーメイドできるほど、それぞれ違う

形のものを作ることができるようになった。

肘あてですら、それのおかげで恐れずに踏み込んで行けるようになり、

本来はケガ防止の目的だが、打者の成績向上に貢献しているかもしれない。

 

陸上界ではシューズの激変が起きた。

厚底の返発シューズだ。

 

マラソンで日本記録が続けて更新され、箱根駅伝では区間新が連発、青学は総合で大幅更新した。

いわば、ドクター中松のジャンピングシューズに通ずるシューズだ。

長距離走の道具と言えば、ほぼシューズに限られる。

そこでこれだけの改良、あるいは改悪がおきては、競技自体の変革になる。

ここへ規制がかかることも視野に入れているだろう。

 

人気コンテンツである箱根には各メーカーが潤沢に支給するらしいが、社会人になると

契約をとるに厳しいとかいう話もある。

ただ、靴の話なのだから、契約できなくともお金出して作ってもらうことはできそう

な気がするのだが。

生産が間に合わないのだろうか。それとも、実力のない選手に評判を落とされたくないのだろうか。

 

野球はチームの勝敗を争う競技だ。

スピードボールの記録やホームランの記録は

あくまで、勝利のための手段であり、その数字の優劣はいわば、おまけにすぎない。

長距離走もレースとしての勝敗が絶対とは言え、勝敗そのものは記録であらわされる。

それが道具で生み出されているということになると、一考せざるを得ない事柄だ。

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