先週は、「ボークをとられましたね」とする表現に、ボークはとられるものでなく、
侵すもの、ということを記した。
ルール違反を侵したことによるペナルティだ。
ボークに対して審判は冷静に現状を判定する。
審判が奪い取っているのではなく、選手が侵したルール違反を知らせている。
ただ、わかりづらい部分があり、誰が見てもボークなのに審判だけ見逃してしまうということもあり、
または、ピッチャーはまったくボークの意識がないのにペナルティを受けることもある。
だから、「とられる」という表現が生まれてしまう。
同じく表現において、ポールに当たるホームランに「切れるか、どうだ?入った!」
としているのだが、ポールに当たってグラウンドに落ちるホームランは入っていない。
入ったというのはスタンドに入った、を言っているのだろう。
だからポール直撃して落ちた先がスタンドならいいが、戻ってきたものは入っていないだろう。
ホームランゾーンに入った、を言っているのか、
いいや、言ってはいまい。
巨人-ヤクルトの90年開幕戦、篠塚のファールとされる打球がホームランとなった有名なシーンがある。
これ以降、白いボールと区別できるようにと白いポールが黄色くなった。
ところがポールの上を行く打球に切れたかどうか、でもめることがある。
カブレラは、ドームなら天井までポールをつなげればいいじゃない、と言ったそうだが、
なるほど、これで解決できる。
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