プロのトライアウトは、自分を売り込む姿があまりかっこよく映らない。
トライアウトに参加する選手は、戦力外を言い渡された選手だ。
その時点で自由契約の身分になるので、欲しければ11球団のどこかが手を挙げる。
それがないという時点で、トライアウトを実施してもほぼ、戦力とみなされることはない。
トライアウトにしがみつく選手はほとんどが若い選手だ。
若いのでまだまだ未練があり、場所さえあれば、自分の実力を伸ばせると信じたい。
若くて戦力外になったということは、実績がないということになる。
だから、クビという形になる。
若いうちに自分から辞める選手はいない。
何も成し遂げていないのに、チームが契約をしてくれないと言わないうちにやめるわけがないから。
自分から引退する選手はいないが、そんな選手がいたら面白い。
歳を行って、トライアウトにすがるとなおさらかっこ悪い。
いらないとわかったら、きっぱりと、そして愛想をつかすくらいに去って行ったらかっこいい。
トライアウトやら自由契約やら、勝手に作られた仕組みに従順なところが
一匹オオカミに相応しくなく感じるわけだ。
トライアウトを実施する目的は、球団がもし、情報不足で見落としていないかを
確認するために、一所に集めて、見直してみる機会ということだろう。
たかが12球団の決定機関に、どれだけ正常に判断できるかって言うことだ。
1人の野球人としての能力を判断するのは、球団に判断をゆだねるしか方法がない。
そこは金の判断となる。勝つこととは別の事かもしれない。
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