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監督のプレッシャー

監督の責任ということを記した。

2020-4-20 使われたばっかりに評価を落とされた 結果に責任を持つのは監督

監督は勝利の責任や使った責任を持つ。プロはこの色が濃い。

というより、これが全てとも言える。

却って、高校野球の監督には、これらは薄くなり、むしろ選手の教育が責務となってくる。

大船渡高校の監督が岩手決勝で佐々木を温存したのは、これが大きい。

佐々木の将来を慮ったということ。

 

一方、金足農業が吉田を擁して、甲子園を勝ち上がって行った際の監督はプレッシャーがあったはずだ。

公立高校で地元の選手が集まるこの野球部に、マスコミ、ファンは判官贔屓の目を向ける。

甲子園でもおなじみである全国の強豪校を次々、倒していく。

地元は盛り上がり、勝ってくれ、の祈りが届く。

 

話題になった準々決勝、近江戦でのスクイズは勇気がいったはずだ。

満塁の場面でのスクイズというのは勇気がいる。

フォースプレーになるため、ホームで刺される確率が高くなるからだ。

この時はツーランスクイズの形で熱狂を生むサヨナラを呼び寄せたが、これは

最初からツーランスクイズを狙ったものではない。

2塁ランナーの判断でサードが一塁へ投げると見るや、突っ込んだのだ。

だが、サードがうまく守れば、ファーストがベースを無視してバックホームすれば

決まっていなかった。つまり、攻める方も守る方も甘いプレーをしたが、守る側の方に

綻びが多かったため、稀有なプレーとして反響を生んだのだ。

 

このサヨナラが決まったところで、監督の名采配という評価にはあまりならない。

逆に、決まっていなければ、あの場面でのスクイズはリスクが高い、と言われ、なんで

打たせないんだ、ということになりかねない。

勝っても選手が良かった。負ければ采配に非難があがる。

 

監督は、勝敗と采配に責任を持つポジションであるから当然なのだが、ただの高校部活動でもこうなるのだ。

高校野球の監督はプレッシャーがある。

逆に、チームを勝利に導けば、地元や学校関係者、OBが喜んでくれ、教え子たちの成長の一助となれる

大変、やりがいの大きい仕事だ。

だから、こういうプレッシャーに対する時、心の支え、指針となるのは

日頃からやろうとしているチームの野球を徹底することだろう。

失敗しても納得できる。

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