毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

リクエストで覆る判定は実は少なかった

プロ野球が開幕し、今日で5戦目となるが、リクエストにより判定が覆るというシーンを

すでに何度も見かける。

 

リクエスト制度が導入された年は6月の中旬までに、つまり今の時期までに200件近く、

リプレー検証されたそうだ。

今季は始まったばかりだが、当然、当時は2か月半くらいが過ぎてのこととなる。

成功率は50%くらいだったとか。

 

成功率とはこの制度の場合、判定が覆るということを意味するわけだが、この成功率は、

額面通りには受け取ることはできない。

当時は導入間もないことから、慣れがなかったかもしれない。

それ以上に判定の覆りを率で示しても、額面通り受け取ることができない理由がある。

 

まず、ひと試合で2回許されており、リクエストしながらも、審判の判定通りで

覆りはしないだろうと思いながら要求する事も多いからだ。

2度許されていることから、1度失敗しても次があるからやっておこうというケースがあるということだ。

 

次に、試合展開によっては、失敗しても大勢に影響ないから、とりあえずやっておくか、

というケースがあること。

そして、選手を慮って、首脳陣がかばってやるというパフォーマンスがあることなどが

理由となる。

 

昨年は561回、試みられ成功率は3割程度。

トップがロッテで、それも4割に満たないそうだ。

本来は、成功確率は高くなっていいように思われる。

上記のような理由が率を下げているとは言え、制度を使うということは、

判定に異議を唱えるということなのだから、根拠を持つだろうし、リプレーを持ち出すまでもなく、

半分以上は、リアルタイムの映像でも、その判定は違うとわかるものだ。

 

判定を下すのは審判1人。それに対し、異議を唱える方は、アウトかセーフかを最もわかっている当事者である上、

味方ベンチには「おーい!」などという掛け声をかける大勢がいるわけだ。

審判1人に対し大勢で異議を唱え、しかも、その大勢の目はプロの目。

これは、覆る方が当たり前に思えるのだが、成功率が3割とは不思議だ。

明日へつづける。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP