毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

リクエストは「要求」

NHKで放送される野球中継で、監督が主審に向かって四角を作った時、

アナウンサーは「リプレー検証が要求されました」と言っていた。

そして、「リクエストです」「リクエストによるリプレー検証に入ります」と言っていた。

 

開幕3連戦の巨人‐阪神のある試合で、日本テレビのアナウンサーは、

「矢野監督がリクエストを要求」と言っていた。

「リクエスト」とは、”要求”という意味だから、リクエストを要求しない。

リクエスト制度が執行されたのだ。

ちなみに、このアナウンサーは1塁後方、ファールグラウンドにあたる、いわゆるエキサイティングシートにいる

カメラマンを「カメラマンの方(かた)」と言っていた。

カメラマンとはカメラで撮影する人のことだ。

 

「リクエストを要求」という言い方をしてしまう実況の思惑としては、

“リクエスト”という制度としての名称を言っており、したがい、“リクエスト”という制度を“要求”

という意識を内包している。

つまり、「監督は、申告敬遠を審判に告げました」と同じ意味で、

「監督は、リクエストを審判に要求(告げ)しました。(ました)」という意識なのだ。

 

アナウンサーによってはこの辺を注意して実況し出した感がある。

「リクエストを・・」と言った後に”要求”と続けそうになったら、間を開け、言葉を呑み込み、

絶対に「リクエストを要求」とは言わないと、敏感な人がいるように思われる。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP