澤村が移籍してまだユニフォームも間に合わない中、挨拶代わりの3者連続三振でパ・リーグデビューした。
鬼気迫る表情で絶対にやってやる、という表情で投げ込んでいた。
移籍、即登板という話題を作った井口監督はこの結果にうれしそうだった。
3つ目のアウトを獲った後の表情はマスクで口元はわからないものの目は微笑み、
長く嬉しそうな顔をつくっていた。
元巨人選手が並んだ場面に充てて、この結果ならしてやったり、ということだろう。
日ハムベンチの矢野も心なしか嬉しそうな顔をしていた。
この試合はフォークが効いていた。
風が強いロッテの本拠地千葉マリンはフォークがよくブレーキが効き、おもしろいように打者が
振ってくれる。
以前、オリックス・野田がパ・リーグ記録の1試合19奪三振を記録したのもこの球場だった。
野田は阪神からオリックスへ移籍する際、ヤクルトの野村監督に、セ・リーグ
からフォークのお化けがいなくなった、と言わしめた。
千賀がお化けフォークなら、野田はフォークのお化けだ。
フォークを武器にする澤村には、これは利点として働く。
特に、中継ぎで使われることになれば、三振が欲しい場面が多くなるので、フォークに頼ることができ、
そのフォークを意識する打者は速い高めのストレートも振ってくれる。
ただ、澤村はコントロールが悪い。
コントロールという点では無風のドームの方がいいだろう。
速球派なだけにストレートの威力も落ちることになる。
フォークに自信を持てば、精神に余裕が生まれ、腕を振って投げることができ、少々のピンチでも
思い切って投げることができるだろう。
そうして、自信を積み重ねらればさらに相乗効果が生まれる。
剛球をもっていたはずの澤村には自信ということが実力を発揮するに大きな要素なだけに
この風が吹く球場はどう転ぶだろう。
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