毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

バックスクリーンへのホームランの誇張

井納が練習中にケガをして、これを頭部破裂と伝える媒体があり、破裂じゃなくて裂傷だ、と

話題に上った。

これは誤植だとわかるミスだが、先日の大谷のホームランをバックスクリーン越えと

表現している媒体を多く見かけた。

 

エンゼルスがキャンプで使っている球場で、シーズン中は使わない球場なのだろうか、

収容人数は多くなさそうだ。

大谷の打球が越えて行ったバックスクリーンと称する建造物はボードに見える。

これはスクリーンなのだろうか。どうもバックボードに見える。

 

このバックスクリーンホームランというのは以前から誇張表現の事が多い。

こういう言い方をした方が、バカでかく豪快なホームランという印象を与えるからだ。

 

野球中継の実況でセンターオーバーのホームランはどれもこのように表現する。

ただ実際にバックスクリーンに届くホームランなどほとんどない。

今回のように球場にバックスクリーンなどなく、ただスコアボードがあるだけでもこの言い方をし、

センターが斜めへ背走し、観客席に飛び込んでもこの言い方をする場合がある。

疑問なく、センターオーバーのホームランはバックスクリーンへのホームランとなってしまっているのだ。

柳田が横浜スタジアムでバックスクリーンの一部を壊したセンターオーバーのホームランは

紛うことないバックスクリーンへのホームランだ。

 

阪神が21年ぶりに優勝し、その象徴ともなったバックスクリーン3連発もどれも

バックスクリーンには届いていない。

甲子園のバックスクリーン、つまり電光掲示板部分はかなり奥で高い位置にあるので、そこへとどかすのは

容易でない。

掛布のホームランはバックスクリーンどころか客席に入っているように見える。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP