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打球は直撃するもの 危険なスポーツ野球にアクシデントはない

この夏も毎試合の如く負傷者が出る高校野球。

高校生は技術が成長途中のため、それは未熟と言ってもいい状態であるため、一生懸命やるほどケガのリスクが高くなる。

さらに、その一生懸命とは文字通り命を懸けるほど一試合に賭ける情熱が最高潮のため

周りが見えないほど、また自分の体力を考えないほどのプレーで体に負担をかけることになりケガに至る。

 

その中で近江‐日大東北では初回、3球でエースが打球を受け降板した。

これをアクシデントでの降板という言い方をする。

打球を受けることはアクシデントではない。プレーのうちだ。

元々、金属バットを振り回し、固いボールを人に目がけて投げ、歯のついたスパイクで接触プレーがあるという

危険極まりないスポーツだ。

日本航空のバデルナは打球を腹に受けたが、続投した。

 

アクシデントとは中里のように階段でこけ、バランスボールでこけケガすることだ。

ただ、打球を受けたことをアクシデントと言ってしまうのは自分から捕りに行った打球ではないからだ。

本当は避けたいのに、当たってしまうから。

デッドボールだってアクシデントでない。

バッターボックスを広く使えば避けられるのに近づくから当たるのだ。

 

例えばポテンヒットはラッキーヒットと考えられていた。

打ち取られた打球がたまたま、野手の間に落ちるから、と考えられていた。

ところが、イチローが臨機応変の打撃として場合によっては詰まらせて間に落とす技術を表明したことで、

ラッキーヒットで片付けられなくなった。

だから解説者もラッキーと言えなくなってしまった。

意図したものかどうかは本人しかわからないからだ。

詰まることは嫌でない、という打者は意外にも多い。

詰まっても振り切れば落ちる可能性がある。

それだけ引き付けて打つということだから確率が上がる打ち方を選択した結果と捉え、

理論に基づいた打ち方であり、技術のうちと考えるようになった。

 

究極のアクシデントは馬場か。

風呂場の石鹸で転んで壊して野球を断念、プロレス転向すると大スターになってしまった。

アクシデントがなければプロレスのスターになっていなかったとは言い切れないが、

ひとつのきっかけにはなっている。

それにしてもケガがもとで野球を断念したのにプロレスはできるものなのがおもしろい。

プロレスの方が体を痛めつけ、ケガがあったら続けられそうにないし、プロレスをやったら

もっと体を壊しそうなものだけど、野球はできなくてもプロレスはできるものなのか。

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