今夏の東京のベスト4は東東京が二松学舎と関東一の2強と帝京、修徳という名門が勝ち進み、
西東京が東海大菅生、国学院久我山、日大三のシード3校、ノーシードの世田谷学園と有数の野球強豪校が名を連ねた。
波乱を起こす、意外な躍進、といったチームはなかったと言える。
そんな中、聖パウロ高校がおもしろかった。
聖パウロというからにはキリスト教系の高校なのだろう。
そういう学校で野球が強いというのは東京ではあまり聞かない。
この聖パウロは今大会ノーシードながら大会前は有力のひとつに数えられていた。
その最大の理由は秋の大会で帝京に1点差の試合をやったからだった。
ノーシードから勝ち上がり3回戦がシード校の日大鶴ケ丘だった。
日大鶴ケ丘は甲子園出場経験があり、プロ野球選手も輩出する西東京ではベスト8くらいは
常連の強豪校だ。
その日大鶴ケ丘を7‐0のコールド、完封で勝利した。
聖パウロは今大会注目されたものの、強豪校ではない。
ノーシードの無名校にシードの強豪校がコールド完封負けとは記憶にない現象だ。
逆のケースはあり得る。
春の成績が良くてシードされた強豪校ではないチームが、ノーシードの名門に
コールドで負けるというケースだ。
これはよくある。
しっかりシードされた強豪校がしっかりノーシードの強豪校ではないチームにコールド完封負けは珍事だ。
これは聖パウロはおもしろい、と思ったところ、その次にすぐ負けてしまった。
その試合は1点差負けで、その相手チームもベスト4世田谷学園に1点差負けだから、
不思議でもないのだが、それにしても聖パウロ対日大鶴ケ丘のケースは珍しい。
日大鶴ケ丘に何があったのか。
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