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自慢の速球を打ち砕くホームラン新記録のスイング

今年は三冠王が出場する日本シリーズだった。

オリックス投手陣が強力だけに当然、その投手力と三冠王の打棒の

対決が注目されることとなった。

 

オリックスのエースは今、日本一のピッチャーであり、左打者の三冠王に対する左ピッチャーの宮城、

さらにはブルペン陣が剛腕だらけ、ときている。

対する三冠王も日本人シーズンホームラン記録と5打席連続ホームランを引っ提げてのものだから、

超ハイレベルのこれぞ日本シリーズという投打の対決が見られることになった。

第4戦には村上に対して右の中継ぎ・山崎が速球を投げ込む。

真っ直ぐ2球を空振りで山崎が攻めると、村上は際どい球を見極める。

単純にプロの投打のせめぎ合いが見られたシーンだった。

 

ファールフライで決着すると、場内からは拍手が起きた。

村上の打席は最も注目が集まることになる。

そこへ球の速いピッチャーが真っ向勝負で対する。

右ピッチャーが左打者の三冠王を押す。

自慢の投手陣が三冠王に真っ向投げ込み、フルスイングで対するという

戦前からの前評判を実践するシーンが繰り広げられ、プロの技術を楽しみに来場した観客の満喫が拍手となった。

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