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戦況に合わない応援 ラッパを吹いて太鼓を鳴らしタオルを振る人達

野球観戦ではプロもノンプロも高校野球でさえ鳴り物に合わせ手拍子と応援歌で

盛り上げる。いや、盛り上がろうとしている。

 

打者が追い込まれている場面でも「かっとばせ!」とか「ホームラン!」と言ったって

そんなバッティングしてないから。

打者は追い込まれて大きな当たりを打とうとせず、引きつけてファールにしようとしたり、

球をよく見極めようとしたりと考えているから、かっとばせないし、ホームランなど出ようがない。

そんなバッティングをする場面じゃないよ。

 

ランナーを2塁、あるいは1塁に置いて、右方向へゴロを転がせという指示や

エンドランをしかけたいという意思がある中、同じように応援されても

打者はそこはそれを期待してもダメよ、と言うだろうし、ベンチはそれを期待しないで

転がそうとする打者の技を楽しみなさい、と言いたくなる。

 

送りバントの構えをしている時、ラッパや太鼓で応援されるより静かな状態にした方が戦況に合うだろうし、

細かい所作が繰り広げられる場面なのだから、守備陣形を観ながら攻防を楽しんだ方が

お互いのベンチの思惑がわかっておもしろい。

 

3塁にランナーを置いて、3塁ランナーは脚が速い選手。

ランナーの動きを見るとスタートを素早く切ろうとしている。

としたらきっと、ギャンブルスタートかゴロゴーで1点を獲ろうとしているな。

としたら、打者は外野フライを打たない。転がそうとするに違いない。

と予想する。

そうしたら前進守備の内野陣とピッチャーのコントロール、打者がどういうバッティングをするか、

ランナーのスタートは?と観るべきところが多い。

こんなときに同じように鳴り物で無邪気にメガホンを叩き、あるいはホームランを打てという

タオルを掲げて応援しても、そうはならないよ、ここはそんなバッティングをしちゃ

ダメでしょ。

どうやらコンサート会場と思っているらしい。

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