点をやらないピッチャーをエースと言う野球。
そんなピッチャーも実は打者を攻撃している。
そしてランナーがいるとピッチャーも攻めだけじゃなくなる。
走者の動きに気を配る。
この行為は攻めというよりは守っているという表現の方が合うように思われる。
そのエースと呼ばれるピッチャーが投じた瞬間、シートにつくピッチャーを含めた9人は
守勢に転ずる。
打者、走者の出方に合わせて動く。
打球によって自分がすべきことに動き、走る走者によって自分がすべき位置へと向かう。
ランナーも攻めるだけでなく、ボールを持つピッチャーの動き、野手の動きに気を配る。
ここでは攻撃と守勢がお互いになる。
どちらも受け身となるわけだ。
盗塁が8割成功するという感がある高校野球はこの野球の特性がよくでている。
相手の出方に対して自分たちのフォーメーションを高度に繋げられない成果が如実だ。
盗塁は仕掛ける側の思惑に左右される。
つまり仕掛ける側がやれると思う時だけやる。
守備側はこちらから走れと催促できない。それに対応するだけ。
つまり対応する側は成功確率が低くなる。
盗塁阻止率を盗塁許容率として、ランナーが出た回数で許容しなかった率とすればかなり高くなる。
盗塁をする気にもさせない脅威はキャッチャーの攻撃力。